第136回「栄養素の未来」

「若さ」に触れると言うのは一つの栄養素

梅雨入りしてから、なんだか心も体がスライムのような気分です。「シャキッ!」とガリガリ君のようなシャープさがあれば良いのですが、そうもいきません。また梅雨が終われば、暑い夏がやってきます。今年は猛暑になると既に言われているので、「乗り越えられるかなぁ」と40を過ぎて、年々体力が落ちているのを実感する今日この頃、頑張らねば!です。

そんな中、「若さ」に触れると言うのは一つの栄養素です。そこで言えば、メルヘンハウスには子どもたちが集まってくる場所なので、子どもたちからパワーチャージをします。先日は、もう少し上の「若さ」からパワーチャージをしてきました。

教育大学での講義

ここ3年、恒例になっている愛知教育大学の国語科の1年生に講義をしてきました。昨年同様、ザ・大学のような段々になっている教室で「絵本と子ども」について90分の話をしたのです。始める前から教室は「若さ」の空気で充満。「このフレッシュさは良いなぁ」と思い、自分にもそんな時代があったのが信じられません。

いざ講義が始まると、学生達は真剣。そう、未来の先生たちです。しっかりとメモを取り、僕の話を吸収しようとする雰囲気がしっかりとありました。

「絵本を教育の手段に使わないで!」
「絵本は大人と子どもを繋ぐ大切なコミュニケーションツールである」
「読む時は、できるだけフラットに読み、子どもたちの余白をたくさん作ってあげよう!」

など、子どもの本専門店4年目の僕が偉そうにホワイトボードにツラツラと書き、喋りました。絵本も何冊か読みましたが、『とべバッタ』(偕成社)を読んでいる時に泣いている学生がいて驚きました。あの絵本の中に吸い込まれていったのでしょう。そんな学生がいると嬉しくたまりません(泣いた理由はあえて聞きませんでした)。

絵本を知りたいというニーズが高まっている

こんな講義や今メルヘンハウスで大好評中の「大人の絵本遠足」など、絵本について知りたいというニーズは年々高まっているような気がします。それだけ絵本というものが、一部の人のものではなく読み聞かせなども含め一般化してきている、つまりは身近なものになってきているのだと思います。父が始めた45年前はおそらくまだ一般認知度が低く、絵本=インテリという考え方も一部ではあったのかも知れないと予測します。

もちろん、平成生まれの20歳前後の学生たちは、学校で読み聞かせをしてもらっていた世代。下手すれば、7〜8年前までは寝る前に絵本を読んでもらっていたこどもたち。そんな学生たちが僕の話をどう受け止めてくれたのか?とても興味深く、少しでも役に立ててれば嬉しいです。

僕の一番の栄養素は2歳の息子

話は変わり、僕の一番の栄養素である息子が先日2歳の誕生日を迎えました。夫婦共働きのため、保育園、じいじ・ばあばなど、色々な人に助けながら無事に誕生日を迎えられたことを感謝し、とても嬉しく思います。最近ではメキメキと言葉を覚え、行動も一丁前になってきました。「ザ・男の子」で車と電車が大好き!近所で工事現場があると工事車両がガーガー音を立てて動いているのをずーっと見ています。

先日、半年前はあまり興味を示さなかったリニア・鉄道館へ再訪。前回とは異なり奇声をあげて大喜び!そして、ずっと喋っていました。キッズコーナーではプラレールを作り、滑り台から何十回も滑り、電車は何度も乗り降り、もう全てを満喫!良い誕生日プレゼントになったと思います。

我が子の成長の喜びと比例するように、世の中への不安が増大

子どもの成長はあっという間ですが、世の中も近年猛スピードで変わっています。僕は正直「大丈夫なの?ちょっと走り過ぎじゃないかな?」と思うことが多々あります。それはきっと僕だけではないはず。そして、腑に落ちないことがとても多いです。こんな世の中に我が子のような幼い子どもが成長していき、社会の一員となり生活をしていくことに大きく不安を感じます。

このままで良いものなのか?

我が子の成長の喜びと比例するように、世の中への不安が増大している今。少なくとも子どもの本専門店で働くものとしての使命は、「子どもたちにたくさんの余白を作ってあげること」。すなわち、たくさんの本を子どもたちに手渡していくことだと思います。

子どもたちは余白を作ってあげれば、あとは自分で創ることができるのだから、少しでもそんな世になるようになったら良い、なるようにしなければならないと思っています。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴41年、メルヘンハウス歴3年のかなり遅れてきたルーキー。

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お店のご紹介 詳細

営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

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