第138回「かけがえのないもの」

今日という日

今日は終戦記念日です。もう72年になるようですが、この日になると亡くなった祖母のことを思い出します。祖母が話してくれたのは、戦時中の苦しい生活や辛い出来事。毎年同じ話でしたが、小学生ぐらいからずっと聞いていました。不謹慎な言い方ですが、僕は祖母からその話を聞くのが大好きでした。話を聞いていると、怖くなったり、悲しくなったりするのですが、どこか昔話を聞いているような感覚だったのかもしれません。

戦争は良くないことであるということは、誰もが思っていることで、誰も戦争を望んでいないと思っています。なのに、今でも戦争は世界各地であります。そして、過去のどの時代に遡っても、戦争の歴史があります。人が争うというのは本能なのでしょうか。

メルヘンハウスでは父の日記にもあるように、この時期になると40年以上も前から「平和」を考える本棚が登場します。そして、今も「へいわ」を考え、感じる本棚がメルヘンハウスにあります。「平和」とか「戦争」ということを考えるキッカケとして、メルヘンハウスは子どもの本専門店なので、「本」で表現しています。活動家は声高らかに「戦争反対」と言うでしょうし、人それぞれの表現方法で「平和」を訴え、模索しています。

身近なことからはじめよう

日本の子どもたちで考えると、「戦争」と言うものにあまり実感がないと思います。それは僕みたいな40代もそう。いや、戦争体験者でないと実感がないのは当たり前だと思います。では、子どもたちに「平和」を伝えていくにはどうしたら良いのか?「戦争」を題材にした本を読むのはもちろんのこと、僕はもっと身近に「ともだち」のことを思うことが一番よいのではないかと思います。「ともだち」との関係は、人との関わり、接することの原点となることです。ですから、自分が実感できないことより、現に実感していることから考えるのが良いのではないかと思うのです。

「ともだち」のことから始まって、「社会」のことを考え「世界」を捉える。そんなステップが理想的なことなのかな?と思います。

生きていることの損得感情は持ちたくない

恐らく、人類は本当の「平和」と言うものを体験したことがないと思います。そもそも平和って何?と言う永遠なテーマであり、それぞれ個性を持った人々が協調性を発揮し、「人類皆兄弟」のようなことができれば、それが「平和」かと言えばそうでもない気がします。そんな壮大なことよりかは、普段の日常の中に潜む悪い影を勇気持って無くしていくことが大切なのでは?と思います。それはちょっとした思いやりだったり、ちょっとした行動だったり、「ちょっとした」ことの集合体が良い空気を作り、良い世の中になっていくのだと僕は思っています。日本という資本主義社会で商売をしていれば損得勘定は必ず出てきます。実際にメルヘンハウスだって、損得勘定はあります。でも生きていることの損得感情はあまり持ちたくないと思います。

ちょっと困っている人とかに、ちょっと手を差し伸べるだけで、ちょっと時間を費やすだけでその人が助かるのであれば、こんな気持ちの良いことはないでしょう。つまりは、人それぞれが自分の「日常」を大切に丁寧に暮らしていれば、それが「平和」に繋がっていくのではないかな?と思うのです。

おしまい

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定休日
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