第140回「読書の秋は忙しい!」

2歳4ヶ月の創作話が面白い!

11月に入りました。秋は「読書の秋」と言われていますが、お陰さまで大忙し!「大人の絵本遠足」は毎週入っていて、多い時には週3回も開催することもあります。また、講演会にお呼びいただくことも多く、児童書関連のイベント運営企画などもあり、本当にバタバタしています。

そんな中、我が息子は2歳4ヶ月になりました。8月後半に丸坊主にした髪も良い感じに伸びて、言葉も多く発しています。と言うか、会話をすることが出来ています。そして、これがまた面白い!特に寝る前に「今日は何があった?」と必ず聞くようにしているのですが、「◯△くんと一緒に遊んだよ〜ぉ」とか「ご飯美味しかった〜」とかノーマルな会話もあれば、「車がウィーンって登って〜ぇ、エビカニクス踊って〜ぇ、またウィーンってなって〜ぇ……※⭐︎×□なんだよ〜ぉ!」と、「えっ、どうなってるの?保育園で何が起こったの?」と思うような内容のものも多く、とにかく喋り出したら止まらない。特に創作半分のお話はとってもスリリングで面白い!一応メモを取っているので、それらをまとめていつかは創作童話にしたいと思っています。

想像していた40代とは遠くかけ離れたところで……。

子どもはすくすくと成長しているのに、大人である僕は成長しているのだろうか?「大人」として、うまくやっているとは到底思えない自分。僕が想像していた40代とはかけ離れたところで浮遊しているような気もします。毎日、目の前にあることをこなすだけで息を切らせ、先が全く見えない不安の中で生きているように思います。

岡本太郎は、「安全な道と危険な道があれば、危険な道をゆけ」と言いました。僕は出来るだけこの言葉を忘れないように、そして実践をして来ました。しかし、危険な道は思っていた以上に険しかったりするものです。目の前に立ちはだかる大きな壁をどうやって越えようかと悩み、右往左往している自分がいます。こんな時は『ぼちぼち いこか』(偕成社)を読んでリセット。小さい頃に読み、今現在、多くのお客様にもおすすめしている絵本が、違う表情を持って自分の中に染み込んでいく。なんとも不思議な思いです。名称未設定-1

絵本に癒しを求める?求めない?

最近では、絵本に対して「癒し」を求めている大人もいるとかいないとか……。僕はあまり癒しを求めてはいません。子どもの本専門店という場所で働いているので、まずは子どもに向いているからだとは思います。大人がどう捉えるかはあまり大きく考えていないのだと思います。絵本に限らず癒しと言うのは必要なものかも知れません。しかし、癒しをウリにするようなものは、ちょっと胡散臭く感じます。なので、お店でも「癒し」と言う言葉はあまり使いません(お客様との会話のニュアンスにもよりますが……)。なんとも素直でない捻くれ者な面が出てしまうのですが、性分ですので仕方ありません。

ハアハアと息を切らせながらも前へ進む、それが前進なのか後退なのかわからなくとも進む。今はじっとしている場合ではなく、動くことが何よりも重要。それが正しいか否かは別として動く。動けば動いただけの結果がついてくると信じて動く。

そして、最後に一言。

「ま、ぼちぼち いこか と いうことや。」

この言葉が言えるようになる日まで、動き続けるのです。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴41年、メルヘンハウス歴3年のかなり遅れてきたルーキー。

 

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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