第14回「大切に、そして丁寧に」

アナログ?デジタル?

僕という人間をアナログかデジタルかで分けるとしたら断然アナログです。ただ、この分け方はどちらが好きかってことなのか?性格的にどちらかってことなのか?など、色んな捉え方が出来ると思いますが、僕はいずれにしてもアナログ人間なのです。

アナログ人間だからといって、パソコンは全く使わないってこともありませんし、携帯も最近一番新しいスマートフォンにして、「便利だなぁ、液晶きれいだなぁ」なんていって見せびらかしたりしてるのです。なので、どちらかって分けること自体がそもそも難しいのかも知れません。

本屋はどっち?書店員はどっち?

本屋は大きく区分するとアナログです。何故なら本がアナログだから。そして、僕はメルヘンハウスという有人店舗で働き本を売る仕事。あっ、田舎の国道沿いとかで野菜など売ってる無人店舗もアナログなので、有人、無人ってよりはリアルかバーチャルかの違いですね。
しかし、こうやってパソコンを使って日記を書いているのです。お店のイベントのお知らせや宣伝もウェブでやっていますし、お店では在庫管理や検索もパソコンを使います。そして、僕個人はAmazonでも買い物はします。なので、本屋が、本屋の人間が完全にアナログかといったらそうでもないのです。

僕がなぜ本屋という職種を選択したか?僕の父親が41年前にはじめた店を継ぐから?と聞かれたら、それは否定することが出来ない大きな理由です。ではそれ以外の理由があるのか?と聞かれれば答えは「はい」です。

簡単にいえばアナログが好きなんです。手に取りたい!触りたい!そして、大切にしたいのです。アナログなものはかさばるし壊れたり傷んだりするので扱いに慎重にならざるを得ないです。だからこその愛着がわく。音楽もレコードが大好き!大半の音楽をCDで聴いてますが、レコードで買えるものはレコードを買っています。レコードをそーっとプレイヤーに置いて静かに針を落とす行為がたまらなく好きです。

本も同じで最初はそーっと開きます。そして、ペラペラめくる音が好きだったり、本のインクや紙の匂いが好きだったり、紙の質感が好きだったりするのです。この快感は本独特のもの。特に絵本などは子どもたちが手に取ることが多いので、目だけでない、本ってモノに触れて楽しんで欲しいし、同時に丁寧に扱わないと破れたり傷ついたりすることも知ってほしいのです。

不器用さ、面倒さの分だけの何か

メルヘンハウスにはポストカードも売っています。7days cardsという藤原弥生さんが中心にやっているポストカードのブランドです。実は弥生さんは僕が小学生のときに絵を教えてもらったりもしていました。この7days cardsはそもそも「友人や好きな人たちに毎日手紙を書きたい」という弥生さんの思いからはじまったとのこと。今であればメールで簡単に気持ちを伝えたりすることは出来ますが、何だかステキだなと思います。そして、たくさんある7days cardsの中から自分のお気に入りのカードを探しているお客さんの姿もステキに見えます。ポストカードだけでなく、いろんな本をペラペラめくって自分の1冊、誰かの1冊を探している大人、そして、子どもたちも。

7days cardsは季節によって変わります。

7days cardsは季節によって変わります。

店にわざわざ来て、店内をグルグルして、財布と相談して、プレゼントなら相手の顔を浮かべてと、とっても時間がかかり面倒で、一カ所に留まってクリックさえすれば良い世界に比べたら不器用で面倒なんだけども、その分だけの何かを得ることができるのがアナログだったりするのかな?なんて思ったりもします。

おしまい

 

 

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

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