第16回「いろいろと知る」

百聞は一見にしかず

名古屋に戻り8ヶ月、まだまだですが少しずつ名古屋の事情がわかってきたようなないような、そんな日々を送ってます。しかし、ここ2〜3ヶ月で新しく知り合う方が多く、本当に色々と刺激をいただいております。新しく知り合う方だけでなく、中には23年ぶりに再会した同級生もいたり、それなりに楽しくやってたりするのです。

そんななか、先月の田島征三さんの講演会の時にお会いしたユカさんが絵を教えてられているとのことで、アトリエブルートで行われている「とんがりぼうしにルールはなし!展」へ行ってきました。

先月の田島征三さんの講演会ではじめて知った言葉、アール・ブリュット。実際のところ、どのようなものか?これは目でしっかりと見て、体験せねば!と思い突然訪問したのでした。

広々としたゆったりした空間

広々としたゆったりした空間

これ、スゴいよ!

入り口のドアを開けるともうそこは制作の真っ只中で、床に敷かれた大きなビニールシートのうえで、とってもダイナミックに筆を走らせている方が2人。大胆な色使いと構図に圧倒されながら、出来たてのまだ乾いていない作品の間を忍び足でくぐり抜けて隣のギャラリースペースへ。

自由が溢れ出ている!

自由が溢れ出ている!

「うわぁ〜スゴいなぁ〜!」

これが僕の第一声。正直にこの言葉以外は思い浮かびませんでした。そこにあるのは、色鮮やかで伸びやかに描かれた作品。
「これはドイツの旗みたいです」とユカさんから説明を受けるも、僕には夕焼けと海と山の奇麗な地平線が描かれた風景画にしか見えず、そのことを話すとユカさんも「そうなんですよね。」と、見るものにステキな情景を思い浮かべさせる作品。その他にもたくさんの作品を見せてもらいました。

せっかく来たのだからと、ギャラリー奥の作業室も覗かせてもらうと、廃材を利用したアートや、織物など材料そのものから工夫されたものがたくさんあり、そして、みんなが活き活きとこの場を共有、共存している空気感が心地よく、多くの人に知ってほしい活動であり場所でした。

自分なりに考えよう

まだまだ僕のなかで新しい言葉、アール・ブリュット。これを障がい者アートやアウトサイダーアートやら、解釈は色々あると聞きます。正直、僕は勉強不足でよくわかりません。「わからないならデリケートな話題を書くなよ」なんて言う方もいるかも知れません。しかし、ではデリケートなことって何?とも思います。障がいのことや人種や地域など世の中には色々な差別がありますが、「デリケートだから」といってそれに触れずして進んで良いのであろうか?批判される怖さ故に何も発しないことの方がどれだけ危険なことなんだろうと僕は思います。

でも、ひとつだけ言えるのは障がい云々とかそのようなことでなく作品としてステキだということ。「障がい者だから」と見るのではなく、その表現者のバックボーンで評価をするのでなく、純粋に目の前にある作品で評価すべきであると。その意味で僕はとても良いものを見た満足感でいっぱいでした。

この人たち、元気だね。

まったく話は変わり、夜はなかがわ創作絵本教室の中川さん、絵本作家のこじましほさんと、四日市の子どもの本専門店であるメリーゴーランドの増田さんと麻ちゃんで鍋をつつきながら、ちょっとした絵本談義とどうでもよい話をベラベラと駄弁り、その後は最近の増田さんのブームであるカラオケに行き、増田さんが昔バイトでやったカラオケ映像を見たり歌ったりと、何だかよくわからないけど良い一日を過ごしたのでした。

おしまい

車を運転しているのが、若き日の増田さん

車を運転しているのが、若き日の増田さん

 

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