平田明子さん – 『モジャキのくすり』

ケロポンズ

ケロポンズ
平田明子(ポン)・左
増田裕子(ケロ)・右

こんにちは!普段私はケロポンズというユニットで活動しています。今回、初めての絵本『モジャキのくすり』を出しました。

このお話を書こうと思ったのは保育をしていたころに遡ります。紙芝居を見ている時などに子どもたちの指は鼻の穴に向かいます。そして鼻のゴミなる鼻くそを掘り出して(ここまでは納得)なぜかその指は口へ、ゴミ!ゴミ!ゴミ!ですよね?鼻くそって!なのになぜ口に?ぜんぜんわからない。でもこれが面白かった!そしてその作業の間のぼーっとした顔がなんともいえず好きでした。こうして私はこっそりと子どもたちの鼻くそほじくり出し作業を見ていました。 ある時、じーっと見ていたらそれに気がついた子がぱっと鼻から指を出してズボンでしゃしゃっと指をふいたんです。へえ、恥ずかしいって気持ちはあるんだ!これがこの絵本の冒頭、モジャキとフクロウのロニンのやりとりになりました。恥ずかしかったからなんとかごまかしたい、そこでモジャキはうそをつきます。「これは頭の良くなる薬だよ」、このうその扱いが難しかった。うそはだれだってつきます。でも、その解決方法や考え方はひとそれぞれですよね。

ケロポンズの演目に、「やだっとちゃん」というパネルシアターがあります。何を言われても「やだ!」を言い続ける、やだっとちゃんに怒って、みんな行ってしまいますが、やだっとちゃんが溺れそうになっていると助けにきてくれます。このシーンを見ている子どもたちの顔は真剣です。そして最後に、助けられたやだっとちゃんにおじさんが言います。「もう、やだやだって言わないんだよ」、するとやだっとちゃんは「やだ!」と言います。見ている子どもたちのこの時の顔がたまらない!ぴんと張りつめていた糸が緩むように、もれなく顔がほころぶんです。ラストが、大人に諭されてもうやらないってことで終わるんじゃないんですよね。

もちろんやらないほうがいいことは判っている、だけど、やってしまう。こんな中でどっぷりと生きている子どもたちに、この絵本はぜひ読んでもらいたいです。モチロン私もうそはつきますし、鼻くそも食べたことあると思います。だって、鼻くその味、知ってますもん。(笑)

プロフィール
平田 明子 / ポン(ひらた あきこ)

長野県生まれ、広島県育ち。幼稚園で子どもたちの歩く遊具(?)として勤務したのち、増田裕子(ケロ)とスーパーデュオ「ケロポンズ」を結成。コンサートや講習会などで全国をとび回っている。本作が初めての絵本作品となる。

モジャキのくすり : 平田 明子
平田 明子 / 文
高畠 純 / 絵
ほるぷ出版

ゴリラのモジャキの楽しみは、夜にこっそりと、鼻くそを食べること。ところが、フクロウのロニンに見られてしまいとっさに頭のよくなる薬だとウソをついてしまいます。噂は森中に広がり、次々に森の仲間たちがモジャキの元に!モジャキは最後までウソをつき通せるのでしょうか!?

対象年齢 : 4才ぐらいから
1,300円 + 税 購入する
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