第24回「今年もお世話になりました!」

基本は怠け者です!

メルヘンハウスに4月に入社し、あっという間にクリスマス、年の瀬、師走って感じで大忙しです。一応、人間として39年生きてきましたが、今年は今までの人生のなかで1位か2位に入る忙しさでした。

ただ、前にも少し書きましたが、忙しいってのはとても楽しいことで、やるべきことがある幸せってあると思います。基本的に怠け者の僕としては、ToDoリストが埋まれば埋まるほど充実感で満たされるのです。なので、雑誌とかでよくある「無人島に持っていきたい〇〇」なんていう企画で、「あ~この人は無人島でこんな音楽聴きたいんだ!」とか「こんな本をセレクトするのね~」なんて興味深く読んだりもしますが、僕は無理!何か選ぶとか以前に、やることがないってことに生きがいを感じられなくなると思います。

最近の楽しみはおはなし会

最近の楽しみはおはなし会

矛盾と日々格闘するのです。

子どもの本専門店の息子に生まれて39年ですが、書店勤務の経験は一度もないまま書店員になりました。この9か月ぐらいは常に手探りでトライ&エラーの連続。これからもしばらくはそんな状況が続くと思います。そんななかで判断に迷うことも多々あり、色々と周りに迷惑をかけながら日々過ごしているのですが、僕にとって、最終的なジャッジを下してくれ、進むべき道を教えてくれるのは、メルヘンハウスに来てくれる子どもたちの存在なのです。

メルヘンハウスっていう会社は、とっても難しい!ただ単純に利益を追っかける株式会社ではなく、「子どもたちに良い本を!」という理念を掲げ、社員がそれぞれ自分なりに解釈し運営しています。当然のことながら意見の相違も多々あり、ぶつかることもあります。株式会社としての利益追求と、子どもの本を広めていきたいという文化の面、全く真逆をいくようなことをどうやって成立させていくか?これは未だ解決されていないことですし、これからもその矛盾と、ずっとお付き合いしていかなければならないとも思ってます。ただ、そこにはいつも子どもたちがいて、結果、子どもたちが楽しんでくれ、喜んでくれるためにはどうしたら良いか?と頭を捻ると答えが出てくるのです。

円周率の答えといっしょです。

「子どもたちに良い本を!」

41年前に父が掲げたこの理念を変えるつもりは全くありません。ただし、「何が良い本で、何が悪い本なのか?」はたまた「悪い本ってあるの?」、「子どもたちが喜んでいれば、それは良い本なの?」などなど、この「子どもたちに良い本を!」という言葉には、ものすごい量の問題が含まれています。しかも永遠に解けないかもしれない問題が。

来年もたくさん遊びます!

来年もたくさん遊びます!

解けないから、この問題を考えることを放棄するのではなく、解けないからこそ、この問題にずっと挑み、付き合っていこうと思います。円周率は3.14・・・・・・・と永遠に続き、未だにその先の研究をされている学者がいるようです。僕は学校では便宜上3.14で習い計算していました。でも、「子どもたちに良い本を!」という理念については、便宜上で良い本を決めたくありません。これからも色々な子どもたちと交流して、永遠の先にあるかもしれない答えに、少しでも近づけるようにしていきたいのです。

今年一年はまず知る年でした。ある程度知ることが出来たし、色々な人に出会うこともできました。来年はもっとアクティブに、色々な人が色々な本と出合えるように動いていきます。

少し早いですが、みなさん良いお年を~!

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴38年、メルヘンハウス歴0.5年のかなり遅れてきたルーキー。

 

 

 

この記事が気に入ったら
是非 いいね! してください
メルヘンハウスの最新情報をお届けします
人気の記事
  • メルヘンハウスは2018年3月31日をもって閉店いたします。
    メルヘンハウスは2018年3月31日をもって閉店いたします。
    2018年3月31日、メルヘンハウスは45年と5日の長きにわたる書店活動を閉めることとなりました。 「一人でも多くの子どもに読書の喜びを」をスローガンに、国内初の子どもの本専門店として立ちあげま...
  • 2歳の絵本。絶対におすすめの10冊。
    2歳の絵本。絶対におすすめの10冊。
    photo by Leon Wilson 2歳になると、言葉や色々なものを覚えてきます。基本的な生活習慣が形成され、一人で色んなことが出来るようになってくる時期です。そんな時期だからこそ、絵本の...
  • 【読み聞かせ】低学年におすすめの絵本10冊
    【読み聞かせ】低学年におすすめの絵本10冊
    photo by MIKI Yoshihito 自分の子どもへの読み聞かせはもちろん、小学校のボランティアや町内の子ども会など、意外と機会があるのが、低学年の子どもへの読み聞かせです。 でも、...
  • 絵本の読み聞かせの本当の効果とコツ
    絵本の読み聞かせの本当の効果とコツ
    「絵本読んで!」 子どもにせがまれて、絵本を読んであげる。いわゆる読み聞かせですが、これもご両親の大事な仕事の1つですよね。ただ、喜んでくれるのは嬉しいけれど、忙しい毎日の中で、何度も同じ絵...
  • 泣ける絵本。大人も感動する絵本10冊
    泣ける絵本。大人も感動する絵本10冊
    あなたは、どんな時に感動したり、泣いたりしますか? 映画で思わず泣いてしまったという人は多いかもしれませんが、絵本でも泣ける内容の感動的なストーリーがたくさんあります。 この記事では、子どもだ...
こちらもいかがですか?
  • 名称未設定-1
    第140回「読書の秋は忙しい!」

    2歳4ヶ月の創作話が面白い! 11月に入りました。秋は「読書の秋」と言われていますが、お陰さまで大忙し!「大人の絵本遠足」は毎週入っていて、多い時には週3回も開催することもあります。また、講演会にお呼びいただくことも多く…

  • 07-0310_01
    第139回「好きなこと(本)を好きなだけ!」

    車、電車の絵本がスキ! 9月に入りました。8月は夏休みということもあり、たくさんの子どもたちがメルヘンハウスに遊びにきてくれました。子どもの本専門店として、やっぱり子どもたちが大勢いる店内は賑やかで良いですね。今月は「読…

  • 『ともだち』
谷川俊太郎/文・和田誠/絵
(玉川大学出版部)
    第138回「かけがえのないもの」

    今日という日 今日は終戦記念日です。もう72年になるようですが、この日になると亡くなった祖母のことを思い出します。祖母が話してくれたのは、戦時中の苦しい生活や辛い出来事。毎年同じ話でしたが、小学生ぐらいからずっと聞いてい…

  • おしいれ
    第137回「読書感想文について」

    名古屋は連日の猛暑で帰る頃にはクタクタになっています。といっても、店内は冷房が効いているので、暑さのせいだけではないような気もします。「大人になると色々あるなぁ」とヒシヒシと感じる今年で42歳の男。子どもたちは「子ども」…

  • 『とべバッタ』
田島征三/作
偕成社
    第136回「栄養素の未来」

    「若さ」に触れると言うのは一つの栄養素 梅雨入りしてから、なんだか心も体がスライムのような気分です。「シャキッ!」とガリガリ君のようなシャープさがあれば良いのですが、そうもいきません。また梅雨が終われば、暑い夏がやってき…

おすすめ情報

お店のご紹介 詳細

営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

イベントページでご確認ください。

サイト内検索