加藤志異さん – 『ぐるぐるぐるぽん』

加藤志異さん 絵本『とりかえちゃん』のキャラクターと

 『ぐるぐるぐるぽん』は9年前に絵本のお話を作りました。以前僕は漫画家を目指していましたが、ある時友人に連れられて、たまたま絵本のワークショップに通うことになり、そこで絵本編集者でトムズボックスを主宰している土井章史さんに出会いました。

  その時、酒井駒子さんの絵本『ゆきがやんだら』を、土井さんが読んでくれたのです。僕の心はゆれ、こんなにも絵本は人の心を動かすのかと驚いて絵本を描き始めました。

  土井さんは子どものようで、時々大人の不思議な人です。僕は絵本のお話を作り何冊か見せましたが、土井さんはお世辞が一切なくて、なかなか面白いと言ってくれません。その土井さんがはじめて面白いと言ってくれたのが『ぐるぐるぐるぽん』のお話の原型でした。何かの名前を反対に読むと、全く別の呪文みたいな言葉になるのが面白いなと思い、お話を作ってみました。

 雨をふらせるおばけズウボルテルテの名前がひっくりかえるとテルテルボウズになって、空が晴れる。そのシーンで土井さんが「ここにはお話がある!!」と言ってくれたのです。絵本のお話というものが体感的にわかった気がしました。

 当初は『ぐるぐるぐるぽん』の絵も自分で描こうとしていたのですがうまくいかず、ずっとお蔵入りしていました。9年後土井さんが竹内通雅さんを紹介してくれて、『ぐるぐるぐるぽん』の世界にぴったり合う、ユーモラスでインパクトのある絵を描いてくださり出版することになりました。

 絵のギャップがすごいのです。恐ろしいマサメヒオの姿が、ひっくりかえった後、可愛らしいオヒメサマに変わります。
ぐるぽんの世界の住民はこんな姿をしていたのかと、竹内さんの絵を見て知りました。竹内さんの絵に出会うための9年だったのだと今は思っています。

 『ぐるぐるぐるぽん』を読んで子どもたちが楽しいおばけを考えてくれたら嬉しいです。

プロフィール
加藤 志異(かとうしい)

1975年岐阜県生まれ。早稲田大学第二文学部表現芸術専修卒業。絵本ワークショップあとさき塾出身。妖怪が大好きで、妖怪になるのが夢。絵本に『とりかえちゃん』(本 秀康 絵/文渓堂)がある。

ぐるぐるぐるぽん : 加藤 志異
加藤 志異 / 作
竹内 通雅 / 絵
文溪堂

子どもの魔法使い、ぐるぽんの不思議な魔法の話。奇想天外なストーリーと、さかさ言葉の面白さ、繰り返しのリズムが心地よく、子どもたちが自然に物語の世界に入り込んでいけます。絵はダイナミックでありながらも細部まで綿密に描かれており、いろいろな楽しみ方ができます。

対象年齢 : 4才ぐらいから
1,500円 + 税 購入する
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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
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