第27回「大学に行ってきました!」

教育大に潜入!

先週、愛知教育大学に行ってきました。メルヘンハウスの昔からのお客さんで、国語科などを教えていらっしゃる牧先生の講義内で時間を少しいただいて、児童書について話をしてきました。

キャンパスに潜入!

キャンパスに潜入!

愛知教育大学は、その名の通り教員を目指す学生たちが勉強する大学です。僕のような「沖縄に住みたいから」という理由で沖縄にある大学を選択したような学生とは違い、早くから将来の明確なビジョンを持った学生たちが集まっています。道中「どんなことが話せるか?」と、少し不安に感じながら向かったのでした。

今回は、牧先生の計らいで図書館で2回話すことになりました。1回目は通常の講義の1コマとして、もうひとつはランチタイム休憩を利用しての全校の学生が参加自由の会。

思い通りにはいかず少し落ちこむ。

まずは1回目、50人ほどの学生がぞくぞくと図書館のスペースに入ってきます。さすがに少し緊張。前持って牧先生と何を話すか打ち合わせはしましたが、実際に話してみるとうまくいくことばかりではなく、その場の雰囲気でどんどん道がそれてしまったり、思うようにいきません。
事前に質問いただいていたことを答えたり、それなりにコミュニケーションをとろうとしたものの、特に活発に質疑応答があるわけもなく時間は進んでいきます。色々話したものの、結局自分が何を言いたかったのか?自分でもよくわからないままタイムアップ!

さすがに少し落ち込みましたが、引き続きランチタイム休憩を利用した2回目がスタート!2回目は10人ぐらいで、先ほどとは打って変わってとてもアットホームな雰囲気。学生も僕も終始リラックスムードでその場の空気を共有することができました。話が終わった後も、僕が紹介した本に興味を持ってくれて、本を囲み色々な話をすることができました。

もっと若い人たちの身近に

今回、このような機会で僕がとても興味があったのは、「若い人たちがどれくらい児童書に関心があるのか?必要としているのか?」ということ。話の途中で、1年でどれくらいの児童書(絵本)を読んだか挙手にて聞いてみると、その数は残念ながら多くはなかったのです。しかし、それはとっくに予想がついていることで、普段メルヘンハウスに立っていれば一目瞭然なのです。

メルヘンハウスのお客さんは子ども連れのご家族が圧倒的に多く、あとはお孫さんへのプレゼントをお探しの方、文庫などやっている方、保育園・幼稚園の先生などが中心です。そのなかでもたまに、若い世代の人たちが自分の楽しみとして絵本を探しに来てくれたりもしますが、数としては少ないです。
「子どもの本専門店 メルヘンハウス」という看板を掲げているせいなのかもしれませんが、この現状を少し残念に思ったりもします。

前からもっと若い人たちに児童書に親しんでほしいと思っているのですが、「児童書=小さい子どもたちが楽しむもの」というイメージや、高価なもの(1冊が1000円〜1500円って高いのか?)、はたまた教科書のように何かを学ぶものという、どうやら若い人たちにとっては「普段の生活からはちょっと離れたところにあるもの」という認識のようです。

僕はそんな児童書のイメージを壊したい!と思うのです。子どもも大人も関係なく、みんなが楽しめるものであるということを、もっともっと知ってほしい。そして、大人は知らなくてはならない。大人が十分にその魅力を知って、子どもたちに伝えていかなければならない。

児童書(絵本)に即効性はナシ!

今回の講義にお邪魔した際にも言った言葉ですが、「児童書(絵本)には即効性はない」。読んだからといって、すぐに頭が良くなったり、心穏やかになったりはしないものです。ただ、児童書(絵本)は、その時理解できなくても、必ずいつかそこに描かれていた絵や文章から自分なりの解釈ができる時が来るのです。それは、実際に僕の体験としてあることなので必ずあるのです。即効性がない分、後回しにされがちですが、ちょっとずつでも世の中に浸透していくように、これからもやっていきたいと思います。

ステキな光景!

ステキな光景!

学生たちには「メルヘンハウスに来てたくさんの本に触れてください。そして、おはなし会などに参加して飛び入りで読んでいただいてもかまいません。」と話しました。そして、先週末おはなし会をはじめようとしたとき、ひとりの学生がやってきてくれたのです。そして、「読んでみる?」と聞いたら「やってみます!」との返事。たどたどしくも一生懸命子どもたちに『あおくんときいろちゃん』(至光社)を読む姿は、とてもステキでした!

それにしても、少しの不安、少しの緊張、少しの落ち込み、少しの残念と、基本的には考え込まない楽観的な性格であることを再認識しました。結構、ナイーブなとこもあるんですが。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴38年、メルヘンハウス歴0.5年のかなり遅れてきたルーキー。

 

あおくんときいろちゃん : レオ レオニ
レオ・レオーニ / 作
至光社

レオーニのアトリエに現れた幼い子どもと遊んでいる時に、生まれたといわれる世界的な名作。青色と黄色だけで表すこの抽象を子どもは理解し喜ぶことができるのです。

対象年齢 : 2才ぐらいから
1,200円 + 税 購入する
この記事が気に入ったら
是非 いいね! してください
メルヘンハウスの最新情報をお届けします
人気の記事

Sorry. No data so far.

こちらもいかがですか?
  • 名称未設定-1
    第140回「読書の秋は忙しい!」

    2歳4ヶ月の創作話が面白い! 11月に入りました。秋は「読書の秋」と言われていますが、お陰さまで大忙し!「大人の絵本遠足」は毎週入っていて、多い時には週3回も開催することもあります。また、講演会にお呼びいただくことも多く…

  • 07-0310_01
    第139回「好きなこと(本)を好きなだけ!」

    車、電車の絵本がスキ! 9月に入りました。8月は夏休みということもあり、たくさんの子どもたちがメルヘンハウスに遊びにきてくれました。子どもの本専門店として、やっぱり子どもたちが大勢いる店内は賑やかで良いですね。今月は「読…

  • 『ともだち』
谷川俊太郎/文・和田誠/絵
(玉川大学出版部)
    第138回「かけがえのないもの」

    今日という日 今日は終戦記念日です。もう72年になるようですが、この日になると亡くなった祖母のことを思い出します。祖母が話してくれたのは、戦時中の苦しい生活や辛い出来事。毎年同じ話でしたが、小学生ぐらいからずっと聞いてい…

  • おしいれ
    第137回「読書感想文について」

    名古屋は連日の猛暑で帰る頃にはクタクタになっています。といっても、店内は冷房が効いているので、暑さのせいだけではないような気もします。「大人になると色々あるなぁ」とヒシヒシと感じる今年で42歳の男。子どもたちは「子ども」…

  • 『とべバッタ』
田島征三/作
偕成社
    第136回「栄養素の未来」

    「若さ」に触れると言うのは一つの栄養素 梅雨入りしてから、なんだか心も体がスライムのような気分です。「シャキッ!」とガリガリ君のようなシャープさがあれば良いのですが、そうもいきません。また梅雨が終われば、暑い夏がやってき…

おすすめ情報

お店のご紹介 詳細

営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

イベントページでご確認ください。

サイト内検索