第54回「東山動植物園」

休みはいてもたってもいられません。

お休みはいつも何処かに出掛けます。休みだから、ゆっくりのんびりしていたいなどと思うことなく、とにかく何処かにいきたい!一日家にいるなんて考えられないタイプです。

昨年の12月に街中から住宅街へと引越しました。結構な高級住宅地のなかに僕が住むのは築40年になろうかという集合住宅。ここだけが周りと比べて少し浮いている感が否めませんが、とても気に入ってます。目の前は神社、旧メルヘンハウスまで徒歩5分、そして、東山動植物園までは徒歩10分!先日、引越してからはじめて行ってきました。

入口にて入園料を払おうとすると、年間パスポートの文字が目に入ってきました。通常の入場料は500円で、年間パスポートはなんと2000円!ということは、4回来たら元が取れちゃう!5回来たらもうお得!即決で年間パスポートを購入しました。だって家から徒歩10分ですよ。かなりのヘビーユーザーになる予感。

動物園メモリー

いざ、パスポートを提示してなかへ。さすが水曜日の午後、つまりド平日の1週間の中日。ま〜ったく人がいません。若い親子連れがチラホラと年配のご婦人グループが何組かだけ。まるで貸し切りのような広い空間。何十年も時が止まっているような動物舎もあれば、ゾーラシア(ぞう舎)のようなエンターテイメント性のある参加型の新しい舎や、現在工事中の舎があったり、旭山動物園まではいかなくてもアミューズメントパークのような参加型になっていく気配を感じます。

東山動植物園は実はとても思い出深い場所で、小学校から中学までの9年間は毎年写生会で来ていました。小学校、中学校からも徒歩30分ぐらいだったので、ジャージを着て先生に怒られながらも、みんなで楽しくワイワイと歩いて行ったのを覚えています。園内に入っても時間目一杯を使って描くような真面目さはなく、さっさと描き終えて、友達とかくれんぼをしたり、お弁当を待ち遠しくしているような生徒でした。

大人になった=子どもじゃない

久々に行くと、そんな学生の頃に思わなかった感情というのか、どこか切ない感情が沸き上がってきました。「あっ、大人になったんだな」という感情。逆に言えば「もう子どもじゃないんだ。」ともいえます。今年40になる男(この台詞、最近多用しています)が今更と思うでしょうが、正直な気持ちです。

動物園を自分が楽しむ場所でないような気がするというのか、どこか冷静に客観的にみている自分がいるのです。もちろん、動物たちを見て「カワイイ!」だの「面白い!」だの思うのですが、無邪気ではないのです。それより、ひなびた売店など見ると胸にグッときます。

子どものときは一日も早く大人になりたいと思っていましたが、いざ大人になってみると、「子どものときは良かったなぁ」なんて思うことも多々あります。どちらの感情も無い物ねだりであることは確かですが、大人になった今でも楽しめることってきっとあるんだろうなぁ、楽しめる人っているんだろうなぁと思います。

忘れちゃいけない感情、忘れられない感情というのを大切にしながら、それなりの大人をやりたいと思った動物園。隣にある植物園にも行きましたが、かなりの疲労で少し温室を楽しむ程度に。

一度に欲張って全てを網羅する必要はないんです。だって、年間フリーパスを持ってるから!

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

 

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営業時間
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定休日
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TEL
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