石井 聖岳さん-『みーんなパンダ』

子どもから教えてもらったこと

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石井 聖岳さん

 家のすぐ横が公園なので、よく子どもたちの遊び声が聞こえてきます。窓からちょっと覗いてみると、「なにがそんなに面白いの?」そう思うことがあります。

 どこから拾ってきたのか、みんなで石を持ってきてガリガリガリガリ削っている男子たち。ブランコに乗りながら変な替え歌を大声で歌っている女子たち。なぜかブランコに乗って歌わないといけないというルールらしい。そして次の日もまた次の日も同じ遊びでゲラゲラと笑っている子どもたちを見ると「飽きたりしないのかなあ?」なんて思ってしまう。

 実際僕が学童保育で働いていた時は、毎日サッカーしようと誘われたり、来る日も来る日もままごとでお母さん役をやらされたり。「ち、違う遊びしない?」と言いたくなる日もありました。それでも「明日もこれで遊ぼうね!約束だからね!」と言って、嬉しそうに帰って行く子どもを見ると、心の中では「えー、また?」と思いつつも「はいはい、わかったわかった」と、つい返事をしてしまうのでした。

 この絵本『みーんなパンダ』に出てくるパンダは、きっと自分のことかもしれません。ウサギやネコたちに「パンダさんまたあれやって!」「ねーいいでしょ?おねがい」とせがまれ「あーもう、わかったわかった」と、しかたなく答えるパンダ。パンダが「パンダ!」とさけぶとウサギもネコもなぜかみーんなパンダになってしまいます。え!?なんでパンダになるの?なんて思う方もいるかもしれません。でもパンダとしてはたぶんこれがいちばん楽チンだから。 

 「もうこの歳でサッカーなんて無理」「ええー、またこの遊びするの?」毎日子どもと遊びながら足を捻挫したり、腰痛で動けなくなったり、睡魔と戦いながらままごとしたり。ああ、パンダ!と叫ぶだけで子どもたちがパンダになったらビックリして大騒ぎして、子どもたちだけで勝手に遊んでくれて楽チンだろうなあ。そんな悲痛な心の叫びがこの絵本を作らせたのかもしれません。

プロフィール
石井 聖岳(いしい きよたか)

1976年 静岡県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒業。『ふってきました』(講談社)で第13回日本絵本賞受賞。『おこだでませんように』(小学館)は第55回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。その他著書多数。

みーんなパンダ : 石井 聖岳
石井 聖岳/ 作
小学館

パピプペむらのパンダさんは動物の子どもたちに大人気。「パンダさん、あれやって~」と、今日もせがまれています。そこでパンダさんは「パンダ!!」と叫びました。すると、なんと、うさぎさんも、カエルさんも、ねこさんも、み~んなパンダになってしまいました。たくさんのパンダはごろごろしながら、楽しく遊んでいました。すると、そこにライオンさんが。ライオンさんにも「パンダ!」と叫んだからさあ大変!

対象年齢 : 3才ぐらいから
1,300円 + 税 購入する
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営業時間
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定休日
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住所
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JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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