第61回「あかちゃん絵本ノススメ」

日常を生きる

みなさん、5月病は大丈夫ですか?僕は5月病になったことあるかな?というぐらい、あまり縁がないのですが、4月の張り切りモードをキープしようとせずに、ちょっとずつ日常に戻ると良いですね。そう考えると日常って本当に大切ですね。

旅行やイベントなど、スペシャルなことはとてもテンションがあがりますが、日常でどうやってテンションをあげるか?テンションをあげずに、どう楽しむか?これは僕の永遠の課題のような気がします。そして、もっといえば今までの生活で色々なことを日々詰め込み「忙しい〜!」なんていってることにより、僕はキープされていたのだと。なので、忙しくなくなる、やることがなくなる怖さはいつもあるのです。なので、何が起こるわけでもない日常を生きることが課題なのです。

日常にファンタジーをもたらすアイテムとは・・・

日常の楽しみ方は人それぞれですが、本屋の僕が言えることは「本」はとても日常を楽しくしてくれるものです。日常にファンタジーをもたらしてくれるのです。それは本に限らず、音楽などもそうでしょう。どこにいてもどこかに連れていってくれる道具です。ファンタジーを現実逃避という人もいますが、僕はそうではないと思います。逃れるのではなく、もうひとつの世界へいくことだと思います。だからしっかりとした現実があってこそのファンタジー。

香丁木に花が咲きました!これが僕の日常。

香丁木に花が咲きました!これが僕の日常。

何故そんなことを言い出すのか?最近暑くなって頭がおかしくなったのか?なんて思われる方もいるかもしれませんが、若干おかしくなっているところもありながら、元気にやってます。そう、最近テレビや新聞の取材が多く、子どもの本の重要性などを問われることが多く、色々考えているからなのです。

あかちゃん絵本を読む

頭のなかで考えているだけでは何も解決しないので、実際におはなし会での子どもたちの様子を今まで以上に観察したり、これまた今まで以上に子どもたちとコミュニケーションをとったり、ありとあらゆる手段で「体感」しようとしています。そして、あかちゃん向けの絵本をたくさん読むようにしています。

あかちゃん絵本は乱暴にいえば簡単です。一定のことが繰り返されるスタンダードな絵本や、抽象的な絵や言葉で構成されている絵本や、その種類は様々。しかし、簡単だからといって侮ることなかれ!あかちゃん絵本こそ大人が読むと「う〜む!」と頷いてしまうことや「なるほど!」と思うことが多々発見されるのです。

『ぱっくん ぱっくん』 長新太/作 ポプラ社

『ぱっくん ぱっくん』
長新太/作
ポプラ社

僕の最近のお気に入りは、長新太さんの『ぱっくん ぱっくん』(ポプラ社)と、佐々木マキさんの『くりんくりん ごーごー』(福音館書店)。とっても最高なんです!2つの共通項はその結末。2つとも「なんで?」、「強引じゃない?」なんて思うかもしれません。その結末をどう読むか?この少ない数ページで全く説明もなくどう捉えられるのか?興味があれば是非とも読んでみてください。

『くりんくりん ごーごー』 佐々木マキ/作 福音館書店

『くりんくりん ごーごー』
佐々木マキ/作
福音館書店

あかちゃん絵本からパンクバンドへ

ちなみに僕は、今後バンドを組むようなことが再度あれば「ぱっくん ぱっくん」と「くりんくりん ごーごー」っていう、スッカスカのパンクな曲を作りたい!と思ってます。バンド名はどうしよう?とか考えるだけで日常は楽しくなってしまう。本の内容からかけ離れたところで、違う遊びが派生するこの連鎖。

本の世界のファンタジーから生まれたファンタジー。これが巡り巡って現実までくれば、現実がファンタジーとなる。そんなことを子どもたちに体験してほしいから、僕は本屋をやってます。

何だか脈絡のない文で申し訳ないのですが、そんなことなんです。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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