第63回「今日のこと。」

今日は今日のことです。

日記はそもそも、その日起こったことや思ったことを、ツラツラ書き記すものだと思いますが、この丈太郎日記についてはほとんどが前日までの出来事をピックアップして書いたものです。でも、今回は今日起こったこと、今日思ったこと、考えたことをそのままツラツラ書きたいと思います。

ここ最近、朝練なるものをはじめました。何も早く起きてランニングをしているわけではありません。「本屋の朝練」です。他のスタッフより1時間ほど前にメルヘンハウスにやってきて、その日入荷する本を検品するという朝練です。通常はお店のスタッフが午前中に行なう仕事なのですが、本をよく知るためには本を触らないといけないだろう!ってことではじめました。

「へえ〜、こんな本があるんだ!」
「出た!新刊!」
「やっと入荷したか〜!」

なんて独り言をブツブツと言いながら、1人暗い店内の片隅にある狭いバックヤードでの作業。今となってはとても貴重な時間です。しばらくすると、スタッフも出勤してきます。みんなで掃除してコーヒー飲んで、さあオープン!平日の午前中は、あまり混雑することなくゆったりとした時間が流れます。11時になると「おはなしひろば」がはじまります。こちらもとってもこじんまりした時間が流れます。そうこうしているうちにランチタイムです。と、いつもこんな流れなのですが、今日はそんなゆったりとした時間は流れることなく、午前中から嵐がやってきました。とある幼稚園の絵本遠足です!

絵本遠足って?

絵本遠足とは、園児がスクールバスに乗ってメルヘンハウスにやってきて、子どもたちがそれぞれ1冊ずつ本を選ぶ遠足のことです。総勢30名ほどの子どもたちがワーワーやってきました。店内所狭しと駆け回ります!と思いきや、とってもお行儀のよい子どもたち。友達と手を繋いで一緒に探したり、迷路や探し絵の絵本に夢中になっていたりと、みんなとても熱心に本を選んでいました。

僕もこれだけの子どもたちがいると自然にテンションがあがり、一緒に本を探したり、迷路をやったり、通路で少しだけ本を読んだり、とても良い時間を過ごすことができました。なかでも嬉しかったのが、みんな僕のことを「お兄さ〜ん!」と呼んでくれたこと。今年40になる前厄男をお兄さん呼ばわりしてくれる君たち!僕は君たちが大好きだよ!

しかし、そんな至福のときも長くは続きません。1時間もしたらお別れのときがやってきました。「さよ〜なら〜!また来てね〜!」とスクールバスが見えなくなるまで手を振り続けました。

嵐のあとの静けさ。店内からはごっそりと本がなくなり、特に迷路や探し絵コーナーはコーナーの存続が危ぶまれるぐらい何もない・・・。補充をしつつ余韻を楽しみ、時にニヤニヤしてしまいました。

露出する意味は?

午後は、とあるテレビ番組の打ち合わせを。まだまだ企画段階らしいですが、メルヘンハウスにとっても興味を持ってくれたようで嬉しいです。最近、テレビや新聞などに取り上げていただくことが多く、レジでも「見ましたよ!」なんて話かけてくれることが多いです。ただ、マスコミに露出することが目的ではなく、あくまでもメルヘンハウスの存在を知ってもらう、絵本(児童書)の楽しさを知ってもらう、ということが大切だと思っています。

今日でマニュモビールズさんの展示も終わってしまいますが、同じ志しを抱く人たちと一緒に「子ども」のカルチャーを楽しく盛り上げていきたいなぁと思う、西日が射す夕暮れ時なのです。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

 

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営業時間
午前10時~午後7時まで
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TEL
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