第64回「行ったり来たり」

未来の仲間が来てくれる!

メルヘンハウスには日頃から色々なお客さんがやってきます。もちろん、メインは子どもたちですが、最近は未来の保育士さんがよく来てくれます。というのも、実習が近いので、メルヘンハウスに色々と絵本やパネルシアターなどを見に来てくれるのです。

未来の保育士さんが来てくれることは、とても嬉しいことです。「これから!」というフレッシュ感をものすごく感じます。中にはメルヘンハウスが主催する、作家さんの子ども向けワークショプに「参加してもいいですか?」と連絡をくれる学生さんもいます。実際に4月に行なわれた、ザ・キャビンカンパニーのワークショップには、そんな学生さんが子どもたちに混じって楽しく工作する何とも微笑ましい光景がありました。

メルヘンハウスには、現役の保育士さんもたくさん来ます。既に現役を引退された保育士さんも来ます。そのほとんどが僕の父が何十年も一緒に子どもたちのために良い本を!と活動してきた仲間です。今、未来の保育士さんが来てくれる嬉しさは、この先一緒に子どもたちの文化を作っていく仲間に会うような気分だからだと思います。これから保育士になってもずっと来てくれるといいなぁと、いつも思ってます。

サリンジャーと過ごした日々

話は変わり、今朝方『サリンジャーと過ごした日々』(柏書房)という本を読み終わりました。サリンジャーとは?そう、『ライ麦畑でつかまえて』の作者J・D・サリンジャーのこと。実話ではなくフィクションですが、この本がとても面白かったのです。サリンジャーとやり取りをするエージェンシーのはなしなのですが、題名の通り、サリンジャーはたくさん登場するのですが、そのほとんどが電話での登場。あとは、サリンジャー宛のファンレターの話やその権利の話。もっといえば、このエージェンシーの女性が主人公。

メルヘンハウス近くのちくさ正文館に行った際に、ジャケ買い(表紙の雰囲気に釣られて)した1冊なので、そもそもサリンジャーだからと買ったわけでもなく、なんとなく、題名と表紙がワクワクさせたのです。僕の読書時間は土日祝日限定の電車通勤時の車内か、家に帰ってからの時間。しかも、最近は疲れ果てて晩ご飯を食べたらすぐ眠くなってしまい、あまり本を読める時間はなかったのですが、今朝は早く目覚めたので、朝読というものをやってみました。そしたら、これがスゴく良くて、窓を開けるとちょっと涼しい風が入り、鳥は鳴き、コーヒーは深煎り。いやぁ、朝って良いですね。残りの何十ページかを一気に読むことが出来ました。

朝読からの一日は・・・

ひとつの物語を読み終わり出勤するってのは、なんだか清々しく気持ち良いものです。朝から本の中の情景や台詞を思い出しながら「こんな意味なのかも!」、「そういうことだったのか!」なんて心のなかで思ったりしながらの午後。小学校で朝読なんてやってると、その物語のなかに入ったまま一日を過ごす小学生とかいるのかなぁとか思ったりしますが、大人の皆さんにも朝読はおススメです。

夜、寝てから夢を見るのとは違い、朝から本の世界に入り込み、そのまま一日を過ごす。本の世界と現実を行ったり来たりしながら一日を過ごす。そんな日も悪くないなぁと思うわけです。2つの世界を行ったり来たりしているうちに、本の世界が現実の世界でモコモコって出てくる瞬間がたまりません。

 

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

 

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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