第67回「東京へ」

未だ東京の方が詳しいです。

久々に東京に行ってきました。昨年の9月あたりに行った記憶があるので、約9ヶ月ぶりの東京です。昨年の4月に23年ぶりに名古屋に戻り、早1年2ヶ月の名古屋人生活をしていますが、東京には15年いたので未だ東京の街事情の方が把握をしており、移動もスムーズです。

さて、今回の東京は仕事での滞在でした。そのメインはなんといっても絵本学会でのラウンドテーブル参加です。しかもパネラーとしてお呼びいただき、「子どもの本屋の現場から」と題して、お話させていただきました。

絵本学会に参加する、しかも話す!

ご一緒するのは、千葉の柏にあるハックルベリーブックスの奥山さんと、東京の吉祥寺にあるトムズボックスの土井さんと3人でのトークです。お二人とも元々顔見知りではあるので、そんな緊張することはありませんが、何しろ話す場所は絵本学会。「学会」ですよ!参加される皆さんは、絵本を勉強されている大学の教授や評論家、出版社、そして絵本作家と、絵本のプロの道の方ばかり。そんななかで僕のような子どもの本専門店の2年生が太刀打ちできるか?緊張よりも不安で仕方ないままラウンドテーブルがはじまりました。

会場は東京工芸大学。とってもキレイ!

会場は東京工芸大学。とってもキレイ!

しかし、始まってしまえば、さきほどまで抱いていた不安はどこへいったのやら。トータル90分の時間はあっという間に過ぎていきました。お互いのお店の現状、どのようなことを考え日々運営しているのか?そして今後の展望は?など、同じテーマでも「こんなに違うのか!」というぐらい三者三様で、とても面白かったです。

変わり者、万歳!

そもそも、語弊を恐れずいえば、絵本(子どもの本)専門店をやろう!なんて人は変わり者です。僕の父親もそんな意味でいえば変わり者の先駆者なわけで、そうなると足を突っ込んだ僕も変わり者に含まれてしまうのでしょうが、思考は違えど変わり者の集まり、面白くないわけないのです。

ただひとつ、三者三様といいながらも共通しているのは、Do It Yourselfで運営しているということ。つまりは自分たちの手と意思でお店を運営している。もちろん、どのお店もお客さんをはじめ、出版社、作家など色々な方々に協力していただき運営されていますが、選書などは時代性(売れるもの)に惑わされることなく、売りたいもの(読んでほしい本)を置く姿勢。

シンプルなポスター

シンプルなポスター

これは、絵本(子どもの本)専門店に限らず、あらゆる独立書店なども同じような姿勢だと思います。そんな店(人)に会うととっても心強いのです。みなさんそれぞれ苦労をしながらも「やりたいからやる!」という気持ちが僕を元気にしてくれます。絵本学会ではそんな仲間の勇気をいただけたようで、とても清々しい気持ちで会場を後にしたのでした。

その夜は、絵本作家の加藤休ミさんの家で、書店やら出版社営業やら編集者やら入り乱れての宴会。翌日は日頃お世話になっている児童書の出版社をいくつか訪問し、そのうちのひとつでは、これまた絵本作家であそび作家でもある浦中こういち君にも偶然会って(普段はメルヘンハウスでしか会ったことがないので)ビックリしたり、楽しい東京時間を過ごしました。

こうやって東京にいくと帰りの新幹線はとっても切ない気持ちになります。決して、名古屋に戻るのが嫌というわけではありませんが、それだけ東京での生活が僕にとって良き時間だったのです。東京センチメンタルはしばらくは続きそうです。

銀座といえば和光の時計

銀座といえば和光の時計

といっても、名古屋ではやるべきことがモリモリあり、中日ドラゴンズを身近に感じながら生活できる幸せを噛み締めているのです。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

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お店のご紹介 詳細

営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

イベントページでご確認ください。

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