第71回「本を手にすること、読むこと」

朝読、続いてます。

前にも少しお話しましたが朝読しています。ちょっとだけ早起きして、窓をあけたら涼しい風が吹き、鳥がピヨピヨ鳴いている、なんとも贅沢な時間です。夜に本を読むこともありますが、最近はもっぱら朝か、土日の地下鉄の車内です。夜はご飯を食べてしまうとものすごく強い睡魔に倒されてしまうので、夜は倒されたまま、朝に時間を作ったほうが良いのです。

今読んでいる本は、課題図書です。そう、みなさんも小学生、中学生の時に読書感想文を夏休みの宿題で書きませんでしたか?この時期になるとちらほら入荷し、ちらほらお問い合わせもあるので、「内容を知っておかなければ!」と毎日読んでます。

課題図書ってなんだろう?

しかしながら、メルヘンハウスでは課題図書をものすごく推しているわけではありません。何故ならば、課題図書でなくとも素晴らしい本はたくさんあります。それに、「課題図書だから読まなければ!」となることに?を感じるからなのです。課題図書は青少年読書感想文全国コンクールに応募するために選ばれた本です。本を読むことが読書感想文を書くことが目的になってしまうのは、僕個人的としてはなんだかもったいない気がするのです。

しかし、課題図書に選ばれた本を読んでみると、なかなか楽しいのです。小学生低学年向けの課題図書などは、とってもシンプルなお話でありながらも、ちゃんとメッセージが込められていたり、小学生ならではの言い争いや喧嘩、友達関係などリアルなことが題材となっています。それを朝から読むわけです。時代が小学生時代にタイムスリップしてしまいそうです。子どもたちには課題図書という枠に留まることなく、あらゆる本を自由に選んで、読書を楽しんでほしいものです。

夜は本の大人の集い

朝は課題図書ウィークを過ごしていますが、ある夜はちょっと大人な本の集いのため、東山動植物園の前にあるON READINGさんへ。とっても好きな本屋さんで、とっても尊敬する本屋さんでもあります。夜な夜ないくつかの店主が集まってなにやら本の話を・・・。まだまだ詳細をいうことはできませんが、同業者だからこその共通する話題、悩みなどを。

集まった本屋さんは大手書店ではなく、メルヘンハウスも含め独立系書店です。それぞれがこだわりを持って本を置いている書店です。こんな機会だからこそ聞ける他の店のこと、書店業界の裏事情などなど楽しい時間を過ごしました。そして、楽しいだけでなく、この時代に本をどうやって届けていくことができるか?なんてことを真剣に考えたりもして、ドリンクバーのおかわりを取りにいくタイミングを見失いながら、プロ野球が1試合できるぐらいの時間をファミレスで過ごしたのでした。

本は実感しにくいですが・・・

本離れ、活字離れという言葉をよく耳にします。少子化も進んでいるようです。本を読む人口はどんどん減少し、それに伴い書店も減少しています。そんななかで、なんとか本の魅力を伝えたい!というのは、本によって人生救われたり、楽しく生活している実感があるからこそ。目に見えないし、全ての本が即効性があるわけでもないため、非常にわかりづらく実感しにくいものですが、わかりやすいもの、即効性があるものだけの世の中も面白くないと思うわけです。

そんなことをうまく説明できたら、どんなに楽チンなんだろう・・・なんて考えながら、地道に丁寧に本に携わっていくしかないと思う今日この頃です。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

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お店のご紹介 詳細

営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

イベントページでご確認ください。

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