第14回 「先回の蝶々夫人のSちゃんが“いないいないばあや”として再び登場!」

「いない いない ばあや」

私たちスタッフは、時々子どもに愛称を付けます、もちろん公表しませんので、本人は自分のことだとは知りません。Sちゃんは『はらぺこあおむし』が好きな時は、「蝶々夫人」であり、『いない いない ばあ』に夢中の時は「いない いない ばあや」になったりしました。

Sちゃんは、幼稚園が嫌いで不登園をやっていました。家がメルヘンハウスの隣でしたので一日の大半を私たちの店で過ごしていました。店に来て一番初めにやることは、『いない いない ばあ』を胸に抱えて、周りをぐるりと見渡すのです。うっかり目があったりしたら大変です。誰彼なしに、こっちの都合も考えず、「読んで!」と強引に言ってくるのです。「今忙しいから……」などと言ういいわけは聞こえないようで、「いいから読みなさい」と来るのです。

移転前のメルヘンハウスでの工作教室

移転前のメルヘンハウスでの工作教室

スタッフの誰かがSちゃんに気がつくと、「いない いない ばあや 登場」と皆に知らせます。一瞬緊張感が走り、スタッフは皆Sちゃんと目が合わないように気をつけます。でもなぜか捕まる頻度の高いのは僕でした。決していやではなく、心の片隅で期待している自分もありました。

「にゃあにゃが ほらほら いない いない……ばあ」

ねこが、くまが、ねずみが、きつねが、そして最後にのんちゃんが「いないいない ばあ」をします。「ばあ」で改ページするのですが、そのタイミングがうまくいった時のSちゃんの喜びようと言ったら最高のいいお顔です。最後の場面、のんちゃんが……に続いて、Sちゃんが……と入れてあげると、気分よく大喜びです。これだけで十分楽しんでいたと思っていたのですが、もっと楽しい見方を探っていたのです。

絵本の楽しみ方は、幼い読者に教えてもらうのがいちばん!

最後の場面「Sちゃんが……」と言いかけると、僕の膝から飛び降りてお相撲さんが四股を踏むような格好をしながら、「いない いない ばあ」をしたのです。「どうしてそんなことするの?」と聞いてみると「シッポ、反対じゃん!」との返事。始めは何のことかわかりませんでしたが、注意深く絵を見直してみますと、確かに登場する動物の尻尾が反対側にはねているのです。「ばあ」で改ページするのですが、そのわずかな時間で動物の動きを感じていたのです。僕は何十年もこの絵本に接してきたのに、この時始めて気がついた次第です。

絵本の楽しみ方は、幼い読者に教えてもらうのがいちばんのような気がします。子どもの読書術は大したものです。

代表 三輪哲

いないいないばあ : 松谷 みよ子
松谷 みよ子/ 作
瀬川 康男 / 絵
童心社

赤ちゃんとする遊び「いないいないばあ」。ねこが顔を隠して「いないいない……」次ページで手を大きく広げて顔を見せて「ばあ」。くまもねずみも「いないいないばあ」。ページめくりの楽しさがあります。

対象年齢 : 赤ちゃんから
700円 + 税 購入する
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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
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※駐車場は店の裏手に5台
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TEL
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