第76回「観る・見る・看る」

人と人の出会い

色々と慌ただしくしています。メルヘンハウスはお陰さまで多くのお客さんが来てくれて、週末になると絵本作家さんのイベントが毎週のようにあり、またまた多くのお客さんが来てくれて・・・と、人と人の繋がりの輪が一気に広がっている今日この頃です。どれだけ世の中が便利になって、家から一歩も外へ出なくても完結してしまう世の中になっても、やっぱり人と人が出会い、繋がることではじまることって大切だなぁと思います。

面白いと思うことに興味を持ち、その場に行き、そして、人に会う。面倒なことかも知れない。期待はずれなことになるかも知れない。それだけの電車賃や手間隙がもったいなかったなぁなどと思うかも知れない。しかし、それだけの労力は必ずどこかで自分にかえってくるものだと思います。

今、僕の財産は確実に「人」であることは確かです。

バターチキンとイラストと詩

そんなこんなで、美味しいカレー屋さんのバブーシュカでおこなわれている、名古屋在住のイラストレーターの松尾ミユキさんの個展を観にいってきました。バブーシュカのカレーはとても美味しく、特に最近は汗をかきかきバターチキンを好んで食べていますが、何と言ってもロケーションが最高なのです。急な坂の上にある白い一軒家がものすごい落ち着く空間となっています。

最高なカレーと最高な空間

最高なカレーと最高な空間

まず僕が松尾ミユキさんに興味を持ったのは、バブーシュカにカレーを食べにいった際に、ステキなポスターが貼ってあったことがキッカケです。オーナーの杉ちゃんに「松尾はホント最高なんですよ〜!」と力の入った解説付きで、色々なイラストの書籍を見せてもらいました。そして、本当にステキだったので個展を楽しみにしていたのです。

今回の個展は「生活のなかの祈り」と題して、30点ほどの作品が展示されています。初日から3日ほど出遅れての訪問、既に多くの絵が売約済。う〜ん、残念!しかし、本当に全ての絵が素晴らしい!1枚の絵のなかに色々なストーリーがあるようで、シンプルなんだけど、その余白に優しくいれてもらえるような感覚なのです。また、所々に絵に寄り添うようにパートナーの石原真さんの詩があり、とっても良いのです。その人となりが言葉ににじみ出ているのが素晴らしい。これは狙って書けるものではないなぁとじっくり読んでしまったのです。こうして、ある日の夜は、バターチキンカレーで汗をかきながら、絵や言葉はじーっと眺める心地よい日を過ごしました。

子どもはみんな可愛く出来ているらしい

話は全く変わり、実家から僕の小さい頃のアルバムが大量に。写真を見ると小さい時の僕は可愛かったようです。昔、誰かから聞いた話ですが、人間に限らず全ての生命における赤ちゃんというのは、可愛く出来ているのだとか。可愛くないと親や周囲から子育てなどを放置されてしまうので、そう出来ているものだと冷静に言われたことがあり、それを思い出すと若干冷めてしまいますが、多分僕の両親は新聞に投稿するぐらい僕のことが可愛かったのだとアルバムをめくりながらしみじみ思いました。といっても、今となってはヒゲ眼鏡の40目前の立派なオッサンです。

面影0です。

面影0です。

新しい生命を看ると、自分がこの世にいることの不思議さと先祖への感謝などの気持ちが心のなかに充満します。その気持ちは幸福感です。決して楽しいこと、嬉しことだけではなく、腹立たしく、悲しいことも多々あるとは思いますが、その全てをひっくるめての人生。

あらゆる事象に活力をもらい、明日はきっとクラスメイトに活力をもらうことでしょう。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

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お店のご紹介 詳細

営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

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