第90回「夏休みが終わり・・・」

夏が終わると秋がやってくる!

雨の日が続く名古屋です。気圧のせいか少し頭痛がしますが、元気良くお店にたっています。今日から9月になり、子どもたちの姿がめっきり減ったメルヘンハウス。みんな宿題は出来たかな?楽しい思い出たくさんできたかな?なんて、来てくれた子どもたちの顔を思い浮かべながら書いています。

さあさあ、まだまだ暑い日はしばらくは続くとは思いますが、あっという間に秋がやってきます。秋といえば、「〜の秋」などとあらゆる形容がされることが多い季節。「食欲の秋」、「芸術の秋」、「行楽の秋」、「スポーツの秋」などなど、なんでも「〜の秋」などにしてしまえば、それっぽくなりますね。そして、忘れてはいけないのは、「読書の秋」。色々な説がありますが、秋の気候がちょうど読書に適しているということが定説のようです。

読書の秋がやってきます。

そんな秋を迎えようとしている今ですが、その「読書の秋」にちなんで、10月と11月の予定が色々と入ってきました。まずは、今年もブックマークナゴヤの開催が決定しました。10月10日から11月1日まで名古屋にある書店など30店舗ほどでイベントが開催され、一箱古本市や作家によるトークショーなどなど、1ヶ月弱の間は「本を楽しもう!」と名古屋の街が盛り上がります!メルヘンハウスの今年は?もう少し経てば発表しますのでお楽しみに!そして、お隣の岐阜県各務原市でのマーケット日和というイベントも企画など少しだけお手伝いさせていただきました。『くっついた』(こぐま社)などで有名な三浦太郎さんのトークショーでは聞き手としても参加します。「絵本作家」という面だけでなく「イラストレーター」、もっといえば「クリエイター」としての仕事の魅力をたくさん聞き出したいと思います。また、個人的には講演会やブックトークのようなもので幾つかの小学校にお呼ばれしています。読み聞かせをされている保護者の方向け、子どもたち向けなどバラバラですがどれも楽しみです。

素朴な疑問を大切にする

読書はいってしまえば秋に限ったことではなく、年中どこでもできるものなので、特に「読書の秋」と銘打つ必要も本来はないかもしれません。世の中では「本を読もう!」という読書運動もあります。僕も店でも講演会でも「本を読もう!まずは手に取ろう!」なんていいます。でも、

「なんで、本を読まなきゃいけないの?」

こんな素朴な疑問は、本に親しんでいない子どもたちは必ず持つでしょう。それに大人はどう答えるか?いや、大人だって疑問に持っている人はたくさんいるはずです。果たして本である必要は?インターネットを開けばすぐに調べていたことのほとんどがわかるし、スマートフォンで電子書籍も読める。この世に及んで本なんて重くてかさ張るものをなんで所有しなくちゃいけないの?なんてのは当たり前の考えかもしれません。

しかし、本はその「モノ」自体にも意味があります。内容だけではなく、装丁、紙質、重さ、年季など、「読めればいい」ではなく、その手に取ったときの質感や重みが大切なのだと思います。やがて質感や重みは思い出に変わり、その思い出はかけがえのないものになる。そんな力が本にはあるのです。そういえば、先週の岡崎市立図書館で講演したときに質問をいただきました。

「一番好きな本はなんですか?」

僕は迷うことなく『すてきな三にんぐみ』(偕成社)と答えました。この丈太郎日記の記念すべき1回目でも書いていることですが、この本にはギッシリと思い出が詰まっているからなのです。その思い出がベーシックにあり、僕は今メルヘンハウスにいる。子どものときの体験が、自分の何十年後かの運命をつくっていたりするのです。それは狙ってできるものではなく、手が抜けることでもなく、結果を期待するものでもない。しかし、積み重ねないとあり得ないことです。読書から得るものって、そんな積み重ねなんだと僕は思います。

「子どもたちに良い本を!」というメルヘンハウスの基本理念は、「子どもたちに良い積み重ねを!」ともいえるんじゃないかなぁと思うわけです。

さあ、読書も含めて色々な秋を楽しめるよう準備に取りかかります!

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

 

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お店のご紹介 詳細

営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

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