「だるまさんが」の絵本が大人気。どんな絵本?

だるまさんが

書店で赤ちゃん向けの絵本コーナーに必ずと言って良いほど置いてあるのが、この『だるまさんが』(ブロンズ新社)のシリーズです。インターネットでも、この『だるまさんが』の絵本を紹介しているページは非常にたくさんあり、その評価がいずれも高いのが特徴です。

一体どんな絵本で、どうしてこんなに人気なのでしょうか?今回は、そんな大人気の絵本『だるまさんが』のシリーズについて書きました。

1.『だるまさんが』シリーズって、どんな絵本?

そもそも、『だるまさんが』のシリーズとは、『だるまさんが』、『だるまさんの』、『だるまさんと』の3冊の絵本のことを指します。ブロンズ新社より2008年1月に『だるまさんが』が発行され、2008年8月には『だるまさんの』、2009年1月には『だるまさんと』と続きました。何と、現在までに3作で累計265万部も発行されているそうです。最近では自治体のファーストブックとして使われていたり、出産のプレゼントとしても大人気の赤ちゃん絵本です。

内容は、皆さんもご存知の「だるまさんがころんだ」の遊びが基となっています。しかし、この絵本の「だるまさん」は、ただ転ぶだけではなく、それぞれの助詞「が」、「の」、「と」の後に色んな展開が続きます。だるまさんの動きや様子がとても可愛く、コミカルに描かれていて、どんな赤ちゃんも魔法にかかったように必ずニッコリと笑顔になります。

1-1.『だるまさんが』

だるまさんが

シリーズ1作目は、助詞「が」の『だるまさんが』です。「だるまさん自身がどうなるのか?」が描かれています。
例えば、「どてっ」と転んだり、「ぷっ」とオナラをしたり。だるまさんがとる行動は、大人も思わず微笑んでしまう愛らしさです。『だるまさんが』のシリーズは、お話として続いているわけではないので、どれから読んでも楽しめますが、選べるのであれば、まずはこの『だるまさんが』から読むのがおすすめです。大人気シリーズの第1作目に納得の絵本です。

1-2.『だるまさんの』

だるまさんの

シリーズ2作目、助詞「の」の『だるまさんの』です。そう、だるまさん自身のことがテーマになっています。
1作目の『だるまさんが』と同様に「だるまさんが~」の遊びのリズムで展開していきますが、『だるまさんの』では、だるまさんの色んな体のパーツが登場して話が進みます。だるまさんの目や手や歯などがページいっぱいに大きく描かれる様子は見ているだけで笑ってしまいます。また、眼鏡・手袋・歯ブラシなどの体のパーツに関連した可愛い小物も登場しますので、そこも必見です。

1-3.『だるまさんと』

だるまさんと

シリーズの最後は、助詞「と」の『だるまさんと』です。だるまさんに加えて、表紙で手を繋いでいるイチゴのようなフルーツが登場します。
1作目、2作目と違うのは、今まで「だるまさん」から始まっていた、「だるまさんが~」の部分が「いちごさん」や「めろんさん」に変わる点です。だるまさんに負けず劣らず愛らしいフルーツ達なので、『だるまさんが』『だるまさんの』を読まれた方にとっては、だるまさんとフルーツ達の共演は見逃せません。

2.子どもが夢中になる『だるまさんが』シリーズの魅力とは?

この『だるまさんが』のシリーズ、これほど絶大な支持を得ているのは何故なのでしょうか?その魅力について考察してみました。

2-1.思わずマネしたくなる楽しいポーズがいっぱい

子どもは何か気に入った動きがあるとすぐ真似しますよね。
この『だるまさんが』のシリーズでも、「どてっ」と転んだり、「は」と笑ったり、「ぎゅっ」と抱き合ったりと、子どもが思わず真似したくなるポーズが満載です。どれも簡単に出来てるので、お父さんお母さんと一緒になって遊べます。物心つく頃には色んなポーズをとることが出来るはずです。

2-2.丸くて愛らしいキャラクターたち

『だるまさんが』のシリーズに出てくるキャラクターたちは皆、丸くて角がありません。主人公のだるまさんはもちろんですが、登場するフルーツたちも、角がなく丸みを帯びています。その結果、絵本全体を通して優しい雰囲気に包まれています。絵本を読んでいて、安らぎや癒しを感じるのは、そのせいかもしれません。もちろん、赤ちゃん用の絵本なので、絵本そのものにも角がありません。

2-3.「だるまさんが~」のリズムに大喜び

「だるまさんが~」に続くのは、「どてっ」とこけたり、「ぷしゅー」とつぶれたり色んな様子のだるまさんです。
まるで「いないいない~・・・ばぁ!」のようなこの独特のリズムに子どもたちも大喜びです。「いないいないばぁ」は、隠れて出てきての繰り返しですが、『だるまさんが』のシリーズではバラエティに富んだ様々なだるまさんの様子が描かれています。

2-4.心地の良いシンプルさ

真っ白な背景に登場するのは、基本的にだるまさんだけです。(『だるまさんと』ではフルーツたちも登場)
余計なものが描かれていないシンプルな絵本だからこそ、赤ちゃんは物語の展開や、絵の描写、読み聞かせの声に集中することができます。ごちゃごちゃと余計なものが描かれていないシンプルさが、とても心地の良い絵本です。

2-5.自然と身に着く、言葉や擬音語

『だるまさんが』では、「どてっ」と転び、『だるまさんの』では、「手」が出てきて、『だるまさんと』では、「ぺこっ」とお辞儀したり、「ぎゅっ」とくっついたりします。
最初は、言葉の意味が分からなくても、繰り返し読んであげるうちに、お辞儀の擬音語が「ぺこっ」だということや、くっつく擬音語が「ぎゅっ」だということが分かってきます。『だるまさんが』のシリーズでは、私たちが当たり前に思っている擬音語や物の名前が登場するので、言葉を覚える教材にも最適です。

2-6.読み方はあなた次第!工夫できる絵本

『だるまさんが』の大きな特徴として、読み方を工夫しやすい点があります。
「だるまさんが◯◯」と普通に読んだり、「だーるーまーさんがー◯◯」と伸ばしてみたり、「だ・る・ま・さ・ん・が・◯◯」と一語ずつ切ってみたり、ページを早くめくったり、もったいぶったりと、様々なバリエーションで読むことができます。また、擬音語が多いので、その読み方もあなた次第で、色んな読み方が出来る部分です。まだ言葉の意味までは理解していない赤ちゃんなので、色んな読み方をしてあげると、とっても喜びます。

2-7.大人だって楽しめます

『だるまさんが』の絵本を読んであげると、赤ちゃんはニコニコ笑顔になります。
でも、『だるまさんが』の絵本を楽しんでいるのは赤ちゃんだけじゃありません。そう、この絵本の凄い所は、大人も魅了してしまうところなんです。だって、絵本を実際に購入するのは大人ですから。だるまさんの表情や動きを楽しんでいるのは、大人も一緒なんです。

3.作者の「かがくいひろし」さんってどんな人?

東京学芸大学教育学部卒業の「かがくいひろし」さんは、美術教員をしながら、人形劇活動や造形作品の発表を行っていたようです。
2005年に『おもちのきもち』(講談社)で第27回講談社絵本新人賞を受賞し、絵本デビューとなりました。その後、『もくもくやかん』(講談社)、『はっきよい畑場所』(講談社)など、次々に発刊され、ついに2008年に『だるまさんが』シリーズの『だるまさんが』、『だるまさんの』を発刊。2009年には『だるまさんと』を発刊するも、54歳ですい臓がんのため急逝されます。
5年にも満たない短い絵本作家人生の中で、数多くの作品を世に送り出された「かがくいひろし」さんですが、彼の絵本が大好きだという子どもは、これからずっと増え続けていくはずです。

4.おすすめの「かがくいひろし」さんの他の絵本

『だるまさんが』『だるまさんと』『だるまさんの』と一緒に読んで欲しい、「かがくいひろし」さんの他の絵本をご紹介します。「かがくいひろし」さんは数多くの絵本を発表されていますが、ここでは『だるまさんが』のシリーズと同じく、赤ちゃんにおすすめの2冊をご紹介します。

4-1.『おしくら・まんじゅう』

おしくら

子どもの遊び「おしくらまんじゅう」が題材になった絵本です。
赤と白の紅白まんじゅうが、色々なものをおしくらまんじゅうします。まんじゅう、こんにゃく、納豆に最後はオバケをおしくらまんじゅうして・・・。この絵本も「だるまさん」シリーズ同様に、おしくらまんじゅう遊びのリズムで楽しく読むことができます。なんといっても紅白まんじゅうの表情が豊かで、自然と幸せな気分となります。

 

4-2.『おふとん かけたら』

おふとん

あかちゃんを寝かしつけるのにもってこい!の絵本です。
タコ、ソフトクリーム、アリ、トイレットペーパーなど、おふとんかけたらどうなるか?この絵本も、繰り返される反復のリズムが心地良いです。しかも、注目すべき点は、何とこの絵本には濁点が1つもないんです。読む声もソフトで、まろやかで、角がない音になるので、きっと自然に眠りを誘ってくれるはずです。

まとめ

『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』は、どれも読みやすく、大人も子供も長く楽しめる素晴らしい絵本です。
まだ読まれたことのない方も、既に読んだことがあるという方も、これを機会に是非読んであげてください。きっと喜んでくれると思います。

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