第100回「各務原市でのこと」

本屋さんは力仕事です!

寒いです!とても寒いです。気がつけば11月ですから、寒くて当然ではありますね。しかし、そんな寒さに凍えている暇などはなく、毎日元気に働いています。書店の仕事はなんやかんやで力仕事です。毎朝いくつもの段ボールに入ってやってくる本を検品して、お店に並べて、お客さんに何冊もご紹介して、店内の整理して・・・。書店員は文系のイメージが強いなか、実はそうでもなかったりします。

そんななか、文系でない書店の仕事は外でもあります。作家の講演会の即売会やイベント出店など、車にたくさんの本を積み込んで出かけて行くのです。もともと落ち着きがなく、地元名古屋を離れ高校は埼玉、大学は沖縄、その後は東京にいた僕は、外に出るのが大好き!もちろん、メルヘンハウスでいろんな子どもたちやお客さんに本を紹介したり、読んだりするのも好きですが、おでかけが昔から好きですなので、どこへいくにもワクワクします。

岐阜県の各務原市へ行く

今週は岐阜の各務原市へ、1週間のうち3日もお邪魔したのでした。みなさん、各務原市はご存知ですか?名古屋から車で1時間弱。木曽川という大きな川を越えると岐阜県に入り、すぐ各務原市があります。僕は各務原市の手前、国宝の犬山城がある犬山市という場所が大好きなので、「木曽川を挟んで犬山とお隣同士」ということだけでも、なんだかワクワクしてしまうのです。

チリンとドロンのコンサートは大盛況!

まずは、チリンとドロンのコンサートのお手伝い。彼らには去年のブックマークナゴヤに来てもらい、今年はマーケット日和のプレイベントとして各務原の学びの森という、素晴らしいロケーションのなかにある福祉センターでコンサート。前日は仕込みをして、市の職員の方からゆるキャラのキムピーの説明を受けながらキムチ鍋をつつき、楽しい夜を過ごしました。さあ、コンサート当日は見事な晴天!「コンサートは室内なので、雨でも良いのでは?」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、その室内からの眺めが最高なのです!まるで森に囲まれながら、音楽会を楽しむような空間。

コンサートも、午前と午後の2回公演でしたが抽選になるほどの大盛況!チリンとドロン、昨年のコンサートに比べると、とっても素晴らしくなっている!なんだか上から目線で申し訳ないのですが、2人の高校の先輩面で言わせてもらいました。我が子の成長のように嬉し、そして、1年に一度のペースで再会し、仕事だけどワイワイ楽しい時間。まさにそれは至福の時。「子ども」というキーワードで繋がっている彼らとはこれからも長い付き合いになりそうです。

三浦太郎さんとはリラックスした雰囲気でスライドトークショーを。

1日置いて、マーケット日和の当日。場所は学びの森の線路を挟んでお隣の各務原市立中央図書館で『くっついた』(こぐま社)や『ちいさな おうさま』(偕成社)など様々な素敵な絵本を発表している三浦太郎さんのスライドトークショー。僕は聞き手として一緒に登壇しました。

1時間半の間、スライドを見ながら絵本作家になったキッカケや、ボローニャでのこと、新作絵本のことなどをお伺いしました。普段は聞くことのできない制作秘話や思いなどまで根掘り葉掘りと。三浦さんとは、出版社でお勉強時代からのお付き合い。年齢もさほど遠くはないため、話もしやすく、何よりも裏表がないのです。

作家というのは、「クリエイティブ」という面と「プロダクト」という面が表裏一体で付きまとう職だと思いますが、僕にはそのバランス感覚が絶妙に見えます。それを今回みなさんに聞いて欲しかったというのが、僕の一つの思惑で、そこは成功したと思っています。しかし、終わってみると「あのことを聞けば良かった!」、「ああすればもっと伝わった」などと、反省が尽きることがなかったのですが、トークショー終了後に三浦さんと担当編集者の和田さんと3人で賑やかなマーケット日和の会場を散策したときの達成感はものすごく大きかったのでした。

企画段階から携わらせてもらいました。

今回、チリンとドロンのコンサート、三浦太郎さんのスライドトークショー、ともに各務原市からご依頼いただき、企画から携わらせていただきました。「マーケット日和というイベント自体がまだまだこれから出来ていく発展途上で、若い人だけでなく、本好きな人だけでなく、コアなところに届けるのではなく、赤ちゃんからお年寄りまでが楽しめるように!」というようなお話をして、赤ちゃんが楽しめるチリンとドロンのコンサート、そして、三浦太郎さんは“絵本作家の講演会”にするのではなく、幅広くクリエイター志望の方やもちろん三浦さんのファンの方も楽しめるように、タイトルも「三浦太郎のアートなおしごと」としていただきました。そして、耳だけで楽しむのではなくスライドを見ながらお話を聞くスタイルにしたのも、気軽でリラックスした雰囲気を演出したかったので、リクエストさせていただきました。

終わって思い出しながらこうやって書いてると、学園祭の終わった後のような気持ちです。朝早く起きて用意して、当日もバタバタして大変な3日間でしたが、終わると寂しい。そう思いながらもお店にたっていると、色んな子どもたちと新たな出会い、再会があり楽しい!なんやかんや大変なことも多いけど、楽しい人生を過ごさせてもらっているのだと周りに感謝です。

100回も続くとは・・・

なんやかんやで、この日記も100回。本当は「ありがとう!100回号!」みたいな内容で、今までを振り返ったりするのもいいかなぁなどと思っていましたが、そんなにおおそれたことでもなく、あくまでも日記なので日常を綴ろうと思いました。

そして、最近は「更新頻度が落ちてるね」と言われ「ギクッ!」とかしながら、ちょっとマイペースでやろうかなと思ってます。今後ともよろしくお願いします。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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