3歳の絵本。おすすめの10冊

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こんにちは。メルヘンハウスの三輪丈太郎です。

絵本の楽しみ方は、子どもの年齢によって変化していきますが、特に3歳からは大きな変化があるといわれています。少しずつ色んなことが認識できたり、考えることができるようになるこの時期は、起承転結のあるようなお話の世界などを、楽しむことが出来るようになるといわれています。

そんな絵本の楽しみ方が一気にひろがる3歳に、おすすめの10冊をご紹介します。

1.何はともあれ定番を!『ぐりとぐら』

『ぐりとぐら』 中川李枝子/作 大村百合子/絵 (福音館書店)

『ぐりとぐら』
中川李枝子/作
大村百合子/絵
(福音館書店)

まずは、この絵本を知らない方はいらっしゃらないと思います。1963年に発表されて以来、50年以上も愛され続けている「ぐりとぐら」シリーズの1作目です。「絵本のおすすめ。人気の絵本ロングセラー10冊」でもご紹介をしましたが、いまだ世代を越えて大人気の絵本です。のねずみのぐりとぐらが繰り広げる楽しい出来事の数々。今読んでも色褪せることもなく輝き続けています。きっとこれから先も多くの子どもたちに愛されることでしょう。※ブックッククラブ年少3~4才児(Dコース)配本

2.ただの電車好きの絵本ではない!?『せんろはつづく』

『せんろはつづく』 竹下文子/作 鈴木まもる/文 (金の星社)

『せんろはつづく』
竹下文子/作
鈴木まもる/文
(金の星社)

年齢にもよりますが、メルヘンハウスで「2~3歳で電車が好きな子どもにおすすめの絵本はありますか?」とご質問を頂く際に、必ずと言っていいほど私はこの絵本をご紹介します。それほどこの絵本はおすすめです!通常、電車の絵本のほとんどは、大人が運転します。そして、その絵本を手にとった子どもたちは、憧れの眼差しでその絵本を眺めて楽しみます。しかし、この絵本の主役は子どもたち。線路を敷くのも、駅を作るのも、そして電車を運転することも全て子どもたち!また、線路を敷く際に山、川、道などがあった場合にどうしたらよいか?子どもたちが考えてトンネルや橋を作ったり、踏切を設置したりするので、読んでいる子どもは自然に絵本の世界へ入って、一緒に考え、楽しむことができる絵本です。

3.逆転の発想が面白い!『とうさん まいご』

『とうさん まいご』 五味太郎/作・絵 (偕成社)

『とうさん まいご』
五味太郎/作・絵
(偕成社)

迷子になったのは実は子どもでなく大人?この逆転の発想が面白い絵本です。「ぼくが おもちゃを けんきゅうしているうち……」とお話ははじまります。デパート中を迷子になったお父さんを探しますが、「いたいた」と思ったら、別人であったり、マネキンであったりと迷子のお父さん探しも大変です。切り抜きしかけの絵本のため、そんなに絵本に親しんでいない子どもでも無理なく楽しめる絵本です。メルヘンハウスのおはなし会で、父の日に合わせて読んだことがありますが、居合わせたお父さんたちは、ちょっと恥ずかしそうにしていたのが印象的でした。

4.あたたかい気持ちになる絵本。『どうぞのいす』

『どうぞのいす』 香山美子/作  柿本幸造/絵 (ひさかたチャイルド)

『どうぞのいす』
香山美子/作 
柿本幸造/絵
(ひさかたチャイルド)

読み終わった後に、思いやり、優しさなどという言葉が浮かぶ絵本です。うさぎさんはイスを作り「どうぞのいす」と名前をつけました。そして、野原の木の下に置くと、ろばさんがやってきてイスのうえに担いでいたどんぐりを置き、木陰で一休み。次にやってきたのは、蜂蜜を持ったくまさん。「どうぞ」と書いてあるので、どんぐりを全部食べてしまいますが、代わりに蜂蜜を置いてきました。そこへパンを持ったきつねさんがやってきて……。お話の内容も素敵ですが、描かれた絵の色彩が、心の奥からポカポカとさせてくれます。シンプルなお話だからこそ、子どもだけでなく、大人にも大切なメッセージを発しているような気がしてなりません。「他者を思いやる気持ち」忘れていませんか?

5.品のあるうんちの絵本?『うんちしたのはだれよ!』

『うんちしたのは だれよ!』 ヴェルナー・ホルツヴァルト/文 ヴォルフ・エールブルッフ/絵 関口裕昭/訳

『うんちしたのは だれよ!』
ヴェルナー・ホルツヴァルト/文
ヴォルフ・エールブルッフ/絵
関口裕昭/訳
(偕成社)

子どもたちが好きなもの。電車、車、お姫様、ヒーロー、そして、うんち!うんちの絵本は数多くあれど、この絵本はとても品のあるうんちの絵本です。「品のあるうんちの絵本だなんて、あるわけないでしょ!」と思われる方に是非とも手に取っていただきたいです。ある日、もぐらくんが地面に出ようとしたとき、誰かのうんちがもぐらくんの頭の上に!そこから、もぐらくんの犯人探しが始まります。鳩、馬、うさぎ、羊など、様々な動物に尋ねますが、みんな違うようです。さて犯人は?品があるというのは、「ねえ、きみ、〜」、「〜こうするわ!」という言葉遣いであったり、絵によるものだと思いますが、読まれたことのあるみなさんはどう感じたのか?とても気になります。ユーモアもあり、品のあるうんちの絵本、おすすめです!※ブックッククラブ年少3~4才児(Dコース)配本

6.形変われど大切なもの。『ねずみくんのチョッキ』

『ねずみくんのチョッキ』 なかえよしを/作 上野紀子/絵 (ポプラ社)

『ねずみくんのチョッキ』
なかえよしを/作
上野紀子/絵
(ポプラ社)

この絵本もとても有名ですね。お持ちでなくとも保育園や幼稚園で読んでもらった覚えがある方も多いのではないでしょうか。お母さんが編んでくれた、ねずみくんにピッタリなチョッキ。あひるから「ちょっときせてよ」と頼まれて貸してしまったのが事のはじまり。あひるは猿に、猿はオットセイに、オットセイはライオンにと、どんどん大きな動物たちが着ていきます。そのたびにチョッキは大きくなり、最後は象がきることに!発表されてから40年以上も子どもたちに愛され、30冊を越える大人気シリーズとなっています。普通に読んでも子どもは大喜びですが、僕がおはなし会で読み聞かせをする際は、小さな声からはじめて、動物が大きくなるにつれて、声のボリュームを大きくするようにしています。子どもたちのドキドキ感、ワクワク感が伝わってきて、おすすめの読み方です。お試しあれ!

7.車好きの子どもたちを虜にする。『おたすけこびと』

『おたすけこびと』 なかがわ ちひろ/作 コヨセ・ジュンジ/絵 (徳間書店)

『おたすけこびと』
なかがわ ちひろ/作
コヨセ・ジュンジ/絵
(徳間書店)

車好きの子どもたちから絶大なる支持を得ている絵本です。大勢の小人が人間のお母さんからの依頼を受け、トラック、クレーン車、ブルドーザーなどの重機を使って「何か」を作ります。細かい書き込みと、重機の精密さに子どもたちは大喜びすること間違いないです。文章を楽しむというよりは、絵をじっくり眺めて楽しむような絵本ですので、早くから本に慣れ親しんでいる子どもであれば、2歳半ぐらいから楽しめる絵本です。そして、その完成する「何か」が子どもたちがみんな大好きなものなので、車好きだけでなくとも楽しめます。さて、一体何が出来上がるのでしょうか?

8.優しい描写でワクワク、ドキドキ。『はじめてのおつかい』

『はじめてのおつかい』 筒井 頼子/作 林 明子/絵 (福音館書店)

『はじめてのおつかい』
筒井 頼子/作
林 明子/絵
(福音館書店)

みいちゃんがママに牛乳を買ってくように頼まれて、はじめてのおつかいに出かけます。猛スピードの自転車を避けたり、転んだときに落としてしまった100円玉を探したりしながら、何とかお店に辿り着くのですが、果たしてみいちゃんは牛乳を買って家に帰れるのでしょうか。丁寧で細かい描写が多くのファンを魅了する林明子さんの代表作ともいえる絵本です。表紙のみいちゃんの表情を眺めているだけで、不思議と優しく幸せな気持ちになるのは僕だけでしょうか。子どものはじめてのことへの挑戦と達成感。そして、それを優しく見守る大人たち。子どもだけでなく、大人も感動する絵本です。「おつかい、おかいものは楽しいなぁ!おすすめの絵本10冊」にて、おつかいやお買い物の絵本もご紹介しています。そちらも合わせてご覧ください。※ブックッククラブ年少3~4才児(Dコース)配本

9.小さいからって負けないぞ!『じどうしゃトロット』

『じどうしゃトロット』 ユリ・シュルヴィッツ/作 金原 瑞人/訳 (そうえん社)

『じどうしゃトロット』
ユリ・シュルヴィッツ/作
金原 瑞人/訳
(そうえん社)

小さなトラックが大活躍する絵本です。とても元気な小型車トロットはある日、サボテンの村に辿り着きますが、そこで、出会った大きなトラック3台に「小さいから」という理由でバカにされてしまいます。そこで、トロットはトラック3台と競争をすることになるのですが、果たして結果はいかに?小型車という特性を活かし、大きなトラックが色々な障害物で立ち往生しているあいだを、トロットがすり抜けていく様は痛快でもあり、とても勇ましく、読んでいる子どもたちもトロットに自分を投影して同じ世界観を楽しむことが出来るでしょう。作者のユル・シュルビッツは、『よあけ』など、大人も楽しめる絵本を多くを発表されています。

 10.女の子がはじめて出合うお洒落本。『わたしのワンピース』

『わたしのワンピース』 西巻 茅子/作・絵 (こぐま社)

『わたしのワンピース』
西巻 茅子/作・絵
(こぐま社)

この絵本は、女の子がはじめて出合うお洒落本といっても過言ではありません。白い布が一枚空から落ちてきて、うさぎはミシンでワンピースを作ります。そのワンピースを着てお花畑にいくと、ワンピースはお花模様になったり、雨が降ってきたら水玉模様になったりと、草の実、小鳥、虹、夕焼け、星など色々な模様に様変わりします。この絵本を大切にずっと手元に置いている大人の方も多く、僕は実際にメルヘンハウスでとても素敵な光景を見たことがあります。「ねえ、ママ!この絵本を買って!」と女の子がお母さんにお願いをしました。すると、お母さんは女の子にこう言いました。「その絵本はママが子どもの頃に読んでいた本が家にあるから、それを一緒に読もうね!」。こんな光景が1つでも多く生まれることを願わずにいられません。まさに世代を超えて愛されている絵本です。※ブックッククラブ年少3~4才児(Dコース)配本

まとめ

いかがでしたか?絵本の楽しみ方が広がると楽しいですよね。子どもたちには出来るだけ多くの絵本との出合いの場をつくってあげてくださいね。
なお、年齢での絵本のご紹介はあくまでも目安のため、今回ご紹介した絵本でも「まだ少しむつかしいかな?」なんていう子どもには、「2歳の絵本。絶対におすすめの10冊。」を参照してみてください。
子どもたちに合った本選びをしてあげてくださいね!

想像が広がったカードの横で三輪丈太郎 
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

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