5歳におすすめの絵本10冊

5c57951dd95616798b4b0b9b875f9fca_s

こんにちは!メルヘンハウスの三輪丈太郎です。

絵本の楽しみを知った子どもたちは、5歳ぐらいになるとページや文字のボリュームが多い絵本でも、気にすることなく楽しむことができるようになります。そして、いずれは絵本から幼年童話、読み物へと興味は広がり、本の世界に夢中になることでしょう。

今回は5歳の子どもたちに出合ってほしい、おすすめの絵本を10冊ご紹介します。

1.みんなで助け合うこと。『スイミー』

『スイミー』 レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳 (好学社)

『スイミー』
レオ・レオニ/作
谷川俊太郎/訳
(好学社)

とても有名な絵本なので、知っている方も多いと思います。そして、今では小学校低学年の教科書にも載っているようです。小さく黒い魚のスイミーは、同じように小さく赤い魚たちと協力して大きな魚を追い出します。そう、皆さんが知っている通り、赤い魚の群れで大きな魚みたいな形で泳ぎ、スイミーが目になるという作戦です。「小学校低学年の教科書に載っているのだから、5歳では早くないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。この絵本で描かれていることは、協力すること、諦めずに考えること、役割を守ることなど、色々なことが読みとれるので、小学校低学年の教科書に載っているのだと思います。しかし、文章量、絵、内容からして5歳で早いということはありません。まずは子どもたちに楽しく読んでほしい絵本です。※ブックッククラブ年中5~6才児(Fコース)配本

2.失敗してもくよくよしない。『ぼちぼち いこか』

『ぼちぼち いこか』 マイク・セーラー/作 ロバート・グロスマン/絵 今江祥智/訳 (偕成社)

『ぼちぼち いこか』
マイク・セーラー/作
ロバート・グロスマン/絵
今江祥智/訳
(偕成社)

「急ぐことなく何事も前向きにやろう!」という、とてもポジティブな絵本です。消防士、バレリーナ、宇宙飛行士など色んな仕事に挑戦するカバ。しかし、どれをやっても失敗ばかりでうまくいきません。良いことを思いつくまでハンモックに揺られて考えることにしますが……。全編関西弁で訳されており、うまくいかないことばかりですが、全く悲壮感を感じません。この絵本からは、「失敗してもいいんだよ、色々やってごらん!」そんな風に優しく声をかけられているようです。何かと結果や効率化を求められる社会のなかで、タイトル通り「ぼちぼち いこか」と肩肘張らずにゆっくりと進むような「ゆとり」の大切さを教えてくれます。※ブックッククラブ年中5~6才児(Fコース)配本

3.笑いながら過去、現在、未来を考える『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』

『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』 長谷川義史/作 (BL出版)

『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』
長谷川義史/作
(BL出版)

【読み聞かせ】低学年におすすめの絵本10冊でもご紹介していますが、5歳の子どもたちにおすすめの絵本でもあります。何故って?主人公の「ぼく」が5歳だからです。おじいちゃんのお父さんはどんなひと?なんていう子どもの素朴な疑問に答えていく、とても面白い絵本です。「ひいおじいいちゃんの、ひいひいおじいいちゃんの、ひいひいひいひいおじいいちゃんの・・・」とエンドレスに続く展開に子どもたちは大喜び。しかし、ただ面白いだけではなく今生きていることを過去に遡ることで考え、未来を想うことができる、実はとても素晴らしいメッセージが描かれている絵本ます。

4.誰もが勇気を持たなければいけないときがやってくる。『モチモチの木』

『モチモチの木』 斎藤隆介/作 滝平二郎/絵 (岩崎書店)

『モチモチの木』
斎藤隆介/作
滝平二郎/絵
(岩崎書店)

表紙のイメージから怖い絵本だと思われる方もいらっしゃいますが、とても良いお話の絵本です。5歳になる豆太は、じいさまと山の上で2人暮らし。夜に一人で外へおしっこへいくこともできない臆病者です。ある日のこと、じいさまが倒れてしまいます。そこで豆太は勇気を振り絞って山の麓まで医者を呼びにいくことを決意し、外に飛び出します。
この絵本は、お店に子どもために絵本を探しに来るお父さん、お母さんが「懐かしい!」と声をあげることがとても多い絵本です。しかし、表紙の怖いイメージが先行し、内容まで覚えている方はそんなに多くありません。今一度読み返してみると、本当に良いお話なので、子どもたちに是非読んであげてほしいおすすめの絵本です。

5.世界を知ることで自分を知る。『せかいのひとびと』

『せかいのひとびと』 ピーター・スピアー/作・絵 松川真弓/訳 (評論社)

『せかいのひとびと』
ピーター・スピアー/作・絵
松川真弓/訳
(評論社)

タイトル通り、世界には色々な人がいることを教えてくれる絵本です。人種、服装、食事、風習、宗教など、本当に細かく描かれています。ある保育園に「5歳の子どもたちに人権を教える絵本はありませんか?」とお問い合わせいただき、数冊お持ちしました。そのなかにこの絵本も入っていたのですが、後日、「子どもたちは『せかいのひとびと』をとても気に入ったようです。」と感想をいただきました。「人権」というと堅いイメージをお持ちになるかもしれませんが、決してそのような絵本ではなく、細かく描かれた絵は隅々まで楽しめて、そして、なんだか旅行した気分にもなります。そのようなことが子どもたちが気に入ったのでしょう。これからも多くの子どもたちに愛され続けていく絵本だと思います。

6.本当のしあわせとは?『ちいさいおうち』

『ちいさいおうち』 バージニア・りー・バートン/作・絵 石井桃子/訳

『ちいさいおうち』
バージニア・りー・バートン/作・絵
石井桃子/訳

大人に教えたい絵本。おすすめ10冊でもご紹介していますが、ずっと長い間読み継がれている絵本です。田舎にあるちいさなおうち。周りののどかでのんびりとした田園風景もどんどん開発されて、大きなビルが立ち、電車が走り、大勢の人と車が行き交う都会の喧噪のなかになってしまいます。ある日、ある女性がこのおうちを見て、おばあさんの小さいときの住んでいた家と似ていることに気付きます。そして、調べてみると……。
大人がこの絵本を読むと「ハッ」と気付くこと、自分と重ねるとことがあると思います。5歳ぐらいの子どもたちがこの絵本を読んだらどんなことを思い浮かべるでしょう。本との出合いはいつでも遅くないと言いますが、この絵本は出来るだけ早い子どもの時期に出合っておいて欲しい絵本です。

7.前向きに進んでいくこと。『ポケットのないカンガルー』

『ポケットのないカンガルー』 エミイ・ペイン/作 H.A.レイ/絵 西内 ミナミ/訳 (偕成社)

『ポケットのないカンガルー』
エミイ・ペイン/作
H.A.レイ/絵
西内 ミナミ/訳
(偕成社)

ポケットがないため、自分の子どもフレディをどこにも連れて行くことができなくて悲しんでいるお母さんカンガルーのケイティ。ワニや猿やライオンなど、ポケットのない他の動物のお母さんたちに、子どもをどうやって運ぶか聞いてみて試してみたりもしますが、どれもうまくいきません。最後に物知りのふくろうに聞いてみると、街でポケットを買うように言われて、街にでかけます。果たしてポケットを買うことはできるのでしょうか。
この絵本を読むとすぐに「障がい」という言葉を思い浮かべます。もちろん、そのようなことも含まれるとは思いますが、どんなことでも考えたり、試したり、工夫することによって乗り越えていくことができることを教えてくれる、希望に満ちあふれた絵本です。※ブックッククラブ年中5~6才児(Fコース)配本

8.自由に伸び伸びと!『えを かく かく かく』

『えを かく かく かく』 エリック・カール/作 アーサー・ビナード/絵 (偕成社)

『えを かく かく かく』
エリック・カール/作
アーサー・ビナード/絵
(偕成社)

『はらぺこあおむし』(偕成社)で有名な、エリック・カールが実際に小さい頃に影響を受けた画家をモチーフにした絵本です。青い馬、赤いワニ、黄色い牛、ピンクのうさぎなど、色、形など既成概念に囚われることなく、自由に伸び伸びと絵を描くことを大いに賛歌しています。
最後の一文、「じぶんの ほんとうの えを かく かく かく」は長年子どもたちに多くのメッセージを発してきたエリック・カールの集大成のような言葉です。シンプルだからこそ、子どもたちの心に強く響きます。そして、この絵本を子どもに手渡していく私たち大人も、子どもの自由さを受け入れて認めていく大切さを知ります。

9.楽しい地獄のお話?『じごくのそうべえ』

『じごくのそうべえ』 田島 征彦/作・絵 (童心社)

『じごくのそうべえ』
田島 征彦/作・絵
(童心社)

この絵本の原作は、上方落語の「地獄八景」です。軽業師のそうべえが綱渡りで転落してしまい、死んでしまいました。火の車に乗って、三途の川を渡り、いよいよ閻魔大王の前へ。そうべえは地獄行きを命じられ色々な罰を受けることになるのですが……。
落語らしくリズムとテンポが良く、この表紙のイメージとは裏腹に地獄という重たい雰囲気もなく、とても楽しく開いていくことができる絵本です。お店でこの絵本を読んでいる子どもたちは、地獄を怖がるのでは楽しんで、面白がっているように見えます。
よくお母さんなどから「悪いことをしたら地獄へ落ちるよ!と子どもに教えるおすすめの絵本はありますか?」と聞かれるのですが、そのようなときにはわざとこの本をおすすめします。家に帰ってから子どもが「地獄なんて全然怖くな〜い!」と言ってる光景を思い浮かべて僕はニヤニヤします。※ブックッククラブ年中5~6才児(Fコース)配本

10.想像力は無限大!『ミリーのすてきなぼうし』

『ミリーのすてきなぼうし』 きたむらさとし/作 (BL出版)

『ミリーのすてきなぼうし』
きたむらさとし/作
(BL出版)

とても想像力のかき立てられる絵本です。学校の帰り道、帽子屋さんで素敵な帽子を見つけた女の子ミリー。しかし、お財布のなかは空っぽです。店員さんは「特別な帽子」と言って、そっと優しくミリーにかぶせてくれました。その帽子とは、想像次第でどんな帽子にもなる素晴らしいもの。ミリーはその帽子をかぶって街へでます。ある時はクジャクの帽子、ケーキ屋さんの前を通るとケーキの帽子になり、花屋さんの前では、花の帽子に!
そして、公園に行ってみると、みんなそれぞれ違う帽子をかぶっていたことに気付きました。とてもシンプルなお話ですが、想像力をはたらかせることにより心が満たされること、物質的に得ることだけが幸せでないことを、この絵本は教えてくれます。

まとめ

今回ご紹介した絵本は、色々なメッセージを発信しているどれも素敵な絵本ばかりです。是非とも子どもたちと一緒に読んでみてくださいね!

jotaro2三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

 

この記事が気に入ったら
是非 いいね! してください
メルヘンハウスの最新情報をお届けします
人気の記事

Sorry. No data so far.

こちらもいかがですか?
  • こいのぼり
    こいのぼりの絵本。おすすめの絵本5冊

    こんにちは。メルヘンハウスの三輪丈太郎です。 「こいのぼり」のお話と言われて、すぐ思い浮かぶものってありますか?」「もちろん!」そう答えたあなた・・・ひょっとして、それって「こいのぼり」の歌じゃありませんか? こどもの日…

  • dc2bd51a7401d1e132bf254d27fbbd1f_s
    入園・入学おめでとう!おすすめの絵本10冊

    こんにちは!メルヘンハウスです。 子どもたちのなかには、卒園式や卒業式を終えて、新たな生活のはじまりの準備をしている子もいることでしょう。楽しみでワクワクしながらも、少し不安でドキドキしている子どもたちをメルへンハウスは…

  • 3818cdb4b49b27a5d7eb1a2c07951f75_s
    4歳におすすめの絵本10冊

    本の楽しみ方の幅が広がる4歳の子どもたちに、おすすめの絵本を10冊紹介します。

  • c715bb582a4cc4807884a2592b0c951e_s
    赤ちゃんと一緒に楽しむ絵本10冊

    こんにちは!メルヘンハウスの三輪丈太郎です。 メルヘンハウスには、「赤ちゃんと一緒に絵本を楽しみたい!」という新米ママやパパが多くいらっしゃいます。実は僕も新米パパの1人です。毎日、朝と夜に3冊ずつ絵本を読むのですが、本…

  • 0f584a346e7653f1d40905b161b56060_s
    3歳の絵本。おすすめの10冊

    こんにちは。メルヘンハウスの三輪丈太郎です。 絵本の楽しみ方は、子どもの年齢によって変化していきますが、特に3歳からは大きな変化があるといわれています。少しずつ色んなことが認識できたり、考えることができるようになるこの時…

おすすめ情報

お店のご紹介 詳細

営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

イベントページでご確認ください。

サイト内検索