第113回「興味あるものが変化していくこと。」

年齢を重ねたかも知れませんが……。

4月にはいり、桜が満開!のところに雨が降りました。メルヘンハウス近くの高牟神社の桜も綺麗に咲いていましたが散ってしまうかな?

元々、花など植物には興味はあまりなかったのですが、昨年から香丁木を育て始めたり、今ではベランダにはデイジーが咲き始めたり、ヒノキやサボテンなども仲間に加わって、「植物っていいなぁ」と思うようになりました(ほとんどの植物を、メルヘンハウスの近くの木と環さんで買ってます)。年齢を重ねたからこその思いだと思います。興味がなかったものに対して、急に距離が縮まることは何も植物だけの話ではありません。僕は最近、赤ちゃん絵本にとても興味をもっています。

赤ちゃん絵本への興味。

赤ちゃん絵本には元々、興味がなかったというわけではありません。仕事上、色々な本を知り、お客さんに紹介していかなければならないので読んではいました。おはなし会で読むこともありますし、赤ちゃん連れのお父さん、お母さんに説明したり、出産祝いのご相談に乗ることもあります。そんな経験を積んだり、父やスタッフから情報を得たりしながら、赤ちゃん絵本を理解したつもりでいましたが、実はとっても奥深いジャンルであることに気付きました。

赤ちゃん絵本は簡単にいうと、色・形・音がはっきりしたものが良いとされています。今でも僕のなかでのこの基準は変わりませんが、実際はそこだけでない大人が理解できない、解明できない要素もたくさんあるようです。それというのも、自分の9ヶ月になる子どもに毎朝、毎夜、最低3冊ずつの絵本を読むようにしているのですが、日によってその反応は違います(最近は『いただきますあそび』(偕成社)が大のお気に入り!)。昨日、とても喜んで声を出して笑っていた絵本も、今日読むとぐずったり、そっぽを向いたりと一日として同じ反応がないのです。しかも、このぐらいの年頃の子どもの成長はとても早い!昨日出来なかったことが、今日出来たり、極端ですが、朝出来なかったことが夜出来ていたりという具合です。

『おでかけ版 いただきますあそび』 きむら ゆういち/作 (偕成社)

『おでかけ版 いただきますあそび』
きむら ゆういち/作
(偕成社)

絵本の楽しみ方が日々変わっていく。

このスピードのなかで、絵本の楽しみ方も全く変わってきます。そう、どんどん楽しみの幅が広がっていくのです!赤ちゃん絵本に興味をもっていると言いましたが、赤ちゃん絵本と子どもの成長の関係性に興味があるのだと思います。お店で同じような月齢の子どもをもつお客さんと話をしていると、その違いに驚くことがとても多いです。当たり前のことですが、1人として同じ赤ちゃんはいない。これは赤ちゃんに限らず、みんなに言えること。みんなそれぞれい違います。

日々の成長のなかで、どんな本が良いのか?おそらくそのようなことに答えはありません。みんな同じ答えがあれば、本選びなどする必要もありません。みんな違うから、本選びもそれぞれ楽しい!その楽しさを多くの人たちに伝えていくことも、僕たち子どもの本専門店の役目であると思っています。

我が子には様々な赤ちゃん絵本を読んでいますが、少しずつ好きな絵本が出て来ているようです(今のところ、嫌いな本というのはなさそうです)。好きな絵本は読む前から絵本の存在を確認しただけで大興奮して、手をバタバタさせて体で喜びを表現します。その光景を見る僕も興奮してきます。それを見た妻は笑顔になります。

大それたことを言うと、「絵本は家族みんなを幸せにしてくれる。」僕は今この言葉を胸を張って言うことが出来ます。もっともっと、絵本のある生活をこの世の中の家族に届けたいと思うのです。そのために、日々やるべきことを丁寧にやっていこうと思います。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴39年、メルヘンハウス歴1年のかなり遅れてきたルーキー。

 

 

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

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