第118回「10人に1人は多い?少ない?」

父との珈琲タイム

先週、今月末に1歳になる息子が熱を出しました。子どもは熱を出すものだとは聞いていましたが、40度近い高熱を1週間ほど出していたので、気が気でなく心配でしたが、やっと平熱になり一安心。それにしても、子どもは熱に強い!のか?高熱のときも元気でした。そして、今は僕がその風邪をいただきダウンです……。

さてさて、私はメルヘンハウスに出社する際、近くのコンビニエンスストアにて珈琲を2杯買います。ほんの朝の30分程度の時間ですが、父と珈琲を飲みながら色々と話すことが、ここ1年ぐらいの日課となっています。

まずはスマホで孫(僕の子ども)の顔を見せることからはじまり、プライベートから仕事のことまで、珈琲を飲みながら色々と話すのです。この時間がとても良いのです。僕は高校から実家を離れているので、父とは15年ほど一緒に生活しただけです。父のことをわかっているようで、知らないこともたくさんあるのです。それは、メルヘンハウスについても同じことが言えます。僕は毎回プロフィールに「メルヘンハウスの息子歴40年」などと記載しますが、メルヘンハウスの44年を丸々知っているわけでもなく、理解しているわけでもありません。

最大のチャレンジはメルヘンハウスをオープンしたこと。

歴史は日々積み重なっていきます。こうやって日記を書いている間も時は進んでいきます。そんななかで生まれた本を通したドラマなどを聞くのがとっても楽しいのです(そんなドラマの数々を綴ったのがメルヘンハウス物語です)。

「なんとかちゃんはこんな子で、あんな絵本を毎日読んでいた。」
「マイクロバスを改造して移動絵本屋をやったが、車の揺れで本が傷んだ。」

子どもたちとの触れ合いは勿論のこと、失敗談もとても楽しいのです。色々聞いていると、そのチャレンジした内容に驚きです。そもそも、子どもの本専門店をオープンさせたのが最大のチャレンジです。そのチャレンジは44年経って成功だったか否か?僕は大成功だと思っています。多くの子どもたちの手元に本を届けてきたことにより、メルヘンハウスのお客さまも世代交代しているからです。

「小さい時にメルヘンハウスで本を買ってもらってました。」
「ずっとブッククラブでお世話になりました。」

などと言ってくれるお客さまが増えています。子どものために本選びをしていた方が、今度は孫のために本を選びに来てくれています。近くの幼稚園に通っていた子どもが大きくなり、保育実習のため本を探しにきてくれます。本当に嬉しい限りです。

10人に1人は多い?少ない?

時代は大きく変わっています。書籍業界の未来への展望は決して明るいものではありません。しかし、光りが全く閉ざされているけではありません。赤ちゃんの絵本で有名な『いない いない ばあ』(童心社)は、1967年に発行されて、累計約590 万部です。一見ものすごい部数に見えますが、少子化が進んでいる今も年間約100万人の赤ちゃんが生まれているのです。つまりは発行から50年ほど経っていても全ての赤ちゃんにこの絵本が届いていない(購入という意味で)、大雑把に計算しても10人に1人にしか手渡っていないことになります。

この10人に1人を、多いと捉えるか?少ないと捉えるか?僕は少ないと思います。もちろん、『いない いない ばあ』以外にも素晴らしい絵本もたくさんあるので、違う絵本を手に取っていることだってあるでしょう。しかし、もっともっと多くの子どもたちに届けたい!そう、メルヘンハウスの基本理念「子どもたちによい本を!」を広めるチャレンジをまだまだしないといけません。

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴40年、メルヘンハウス歴2年のかなり遅れてきたルーキー。

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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