第121回「メリーゴーランド40周年」

よく間違えられますが……。

メルヘンハウスは、メリーゴーランドクレヨンハウスと間違えられることがあります。いずれも子どもの本専門店で、いずれも今年で40周年。ちなみにメルヘンハウスは少しだけ年上で、今年で44年目となります。

先日、そんなメリーゴーランドの40周年のイベントがあったので、お隣は三重県の四日市市まで出かけました。イベントの内容はとても豪華で、作家さんたちの対談などが2日間に渡り計4回行われたのですが、そのトップバッターは、メリーゴーランドの店主の増田さんと父(メルヘンハウス代表 三輪哲)の対談でした。

前日に打ち合わせと称して、名古屋にて増田さんと東京からクレヨンハウスの岩間さんと晩ご飯をともにしましたが、40年来の仲良し3人組の話は尽きることはありませんでした。そして、全く打ち合わせはされる気配もなく終了。果たして対談はどうなるのか?

打ち合わせされない打ち合わせ風景

打ち合わせされない打ち合わせ風景

ちなみに、僕が小さい頃から知っている増田さんは、いつも明るく冗談ばかり言っている国籍不明な真っ黒な人。ここ最近では、60歳になってバンドを結成したり、絵を描いたり、年代物のワーゲンを乗り回したり、自分のギターを大人げなく自慢したり、通常は歳を重ねるごとに落ち着きが増していくはずなのに、真逆でどんどん自由になっていく不思議な人。音楽好きという共通点もあり、名古屋に来た際は一緒にご飯食べたり、カラオケに行ったりする仲です(増田さんがカラオケ好きのため)。

メリーゴーランド40周年、おめでとう!

打ち合わせなき打ち合わせの翌日、メリーゴーランドに早めに到着すると、お祭りムード一色!スタッフもお客さんも入り混じっての、てんやわんやのワッショイワッショイ!ここでも昔話に花が咲き、あっという間に対談の時間です。あれ?打ち合わせは?しかし、はじまってみたらさすがです!40年の阿吽の呼吸と言うのか、パズルの全てのピースが綺麗に納まっていくような感覚。

素敵なディスプレイ

素敵なディスプレイ

増田さんは父を兄と慕い、父は増田さんを弟と可愛がり、そして、良きライバルでもあり、お互いに色々な感情が渦めきながらあっと言う間の90分。最後の方に増田さんから呼び出され、少しだけお話をさせていただきましたが、敵うわけありません。40年という歴史が果汁100%で凝縮された時間に、児童書界4年目の僕などは果汁10%ほどのもの。まだまだひよっこであることを痛感しました。

対談の内容をここで細かに書いたとしても、きっと伝わらないと思います。ただひとつ言えるのは、「40年前の面白いお兄さんが、面白いおじさんになり、今は面白いおじいさんになっている。」ということ。周囲に「無茶だ!無理だ!」と言われながらも、共に常に道を切り開き、開拓をして、耕し、種を巻き、収穫して……なんてことをずっとやってきたのです。そのパワーの凄さと言ったらありません。

実は僕は今まで父の講演などを聞いたことがありません。たまにお店で昔話を聞いたりしますが、今回のような公の場で聞いたのははじめてです。親子というのは恥ずかしいもので、普段はあまり話をしないのです。なので、今回のような機会は僕にとって貴重な時間でした。はじめて知ることも多く、また何よりも父の口から児童書に対する想いが沢山語られたことが大きな収穫でした。

三者(社)三様、個性の強い人たち

果たして、メルヘンハウスの三輪、メリーゴーランドの増田、クレヨンハウスの岩間の3人は、『すてきな三にんぐみ』(偕成社)なのか?『ズッコケ三人組』(ポプラ社)なのか?見た目は三人ともアルフィーのベースの桜井タイプですが、三者(社)三様、個性の強い人たちであることは間違いありません。

対談の最後に増田さんが、「丈太郎と潤(メリーゴーランド京都の鈴木潤さん)にバトンを渡せたようです!」と言ってました。しかし、その言葉とは裏腹にバトンは強く握りしめられていて、「取れるものなら取ってみろ!」と挑戦状を叩き付けられた気がしました。

諸先輩方、これからもご指導のほど、よろしくお願いします(優しくね)!

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴40年、メルヘンハウス歴2年のかなり遅れてきたルーキー。

 

 

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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