第124回「動物園は我が家の庭である!」

夏休みが終わり、お店は静かな日々。

子どもたちの夏休みが終わりました。9月に入りメルヘンハウスも、午前中は未就園の赤ちゃん、午後になると近くの幼稚園の子どもたちが帰りがけに寄ってくれますが、平日は割と静かな日が続いています。

先日、休みを利用して名古屋にある東山動植物園に家族で行ってきました。僕が今住んでいるところは、とてもラッキーなことに動物園まで徒歩10分!そして、子どもは無料、大人は2000円で年間パスポートを購入すれば入園し放題なので、東山動植物園を我が家の庭に認定しました。いやぁ、家は小さいですが大きな庭を手にいれることができました。image2

東山動植物園は、その名の通り動物園と植物園があるのですが、広大な敷地故に今回は動物園のみ。しかも、動物園も半分だけ周って帰ってきました。なんせ庭なので、せかせかと「全部見なきゃもったいない!」なんてことはありません。とってもゆとりのある贅沢な時間の使い方です。遠方の方には大変申し訳ないのですが、近場の特権ということでお許しください。

動物園を庭として堪能する家族。

今月末で1歳3ヶ月になる息子ですが、実は3回目の動物園です。6ヶ月ぐらいと9ヶ月ぐらいのときに連れて行ったのですが、まだまだ動物自体の存在がよくわからないのか、あまり興味を示すことなく「散歩」で終わりました。しかし、1歳過ぎてから、何故だか犬の写真の壁掛けカレンダーが大のお気に入りとなり、カレンダーに抱きついたり、ベロベロしたり、チューしたり、破ったりと、どうやら「生き物」に興味を持つようになりました。また、まだ覚束無い足取りですが、自分の意志で歩くようになったので、自分で見たい動物の前に行き「じーっ」と見たり、「キャーッ!」と歓声をあげたりしていました。image1

2時間ほどの動物園を堪能し、帰宅してお昼ご飯を食べて、「さあ、お昼寝するぞ!」の前に読んだのが『おきたらごはん』(福音館書店)です。この絵本は写真絵本なのですが、様々な動物の寝ている姿と食べている姿がとても可愛らしく、そして、野生動物たちのたくましさもあり、昨年の発刊当初から僕が好きな絵本だったのです。当時は我が子はまだこの世には登場していなかったのですが、「いつか動物園とか連れて行って、この絵本を読んであげたいなぁ。」と妄想はしていました。

そして、その妄想を実現させたのですが、実はフライングして動物園に行く1週間ぐらい前に、普通に晩ご飯の後に読んだのです。その時は喜びはしたものの、息子の反応は「なるほどね、新しい絵本を入手したのね。」ぐらいのものでした(息子に限らず、子どもたちの反応はとてもシビアです)。それが、さっきまで生で動物を見ていた直後だからなのか?ものすごい反応!「ワーッ!」、「キャーッ!」、「アバッ◯※ギ△□ル〜!」と雄叫びをあげて大喜び!そして、今朝も朝ご飯の後に読みまして大喜び!この反応にはとても驚きました。

『おきたらごはん』 岩合光昭/文・写真 (福音館書店)

『おきたらごはん』
岩合光昭/文・写真
(福音館書店)

絵本を読む時は「生活の一部」にしてしまう。

息子に絵本を読んであげるときは、なんとなくですが、「生活」を意識して絵本を選んでいます。朝なら「おはよう!」、食べる前なら「いただきます!」、夜はお月さま、お風呂の前はお風呂の絵本など、理解しているしていないは別として、絵本が息子と僕の「生活の一部」になるようにしてます。それが自然に無理なく絵本の時間を楽しめるコツであると思います。いずれ、こんな日々が積み重なり、次第にお話の世界に入っていくものだと思います。

僕は毎日最低3冊は息子と絵本を楽しむようにしていますが(たまに怠けたりもします)、とても良い時間です。職業柄、息子は僕の良いモニターになっているのかも知れません。そんななかで、嬉しい出来事というか変化があります。それは、「全く絵本と関わりのない子ども時代を過ごしてきた」と自負する妻が、少し前から絵本を息子と一緒に読んでいる姿が増えたこと、そして「絵本って面白い!」と言い出したこと。息子が絵本の楽しさを妻に教えてくれたのだと思います。

今では、夫は子どもの本専門店で働いているにも関わらず、図書館で絵本を借りてくるまでになりました(実話)。

おしまい

三輪丈太郎
1975年名古屋生まれ。生まれた時から子どもの本専門店の息子という肩書きが嫌で、ここ最近までは全く児童書に関わりのないフィールドに生息。ある日、大尊敬する人から「メルヘンハウスって良いと思う児童書をセレクトして置いているんでしょ?それって、良質なDJと一緒だね!」と言われたことがキッカケでメルヘンハウスに入社することを決意。メルヘンハウスの息子歴40年、メルヘンハウス歴2年のかなり遅れてきたルーキー。

 

 

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お店のご紹介 詳細

営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

選びぬかれた絵本や童話を常時30,000冊揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております。

絵本の読み聞かせ、紙芝居など、楽しいイベントを定期的に開催しております。

イベントページでご確認ください。

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