子どもの頃の自分に再会

自分の名前で届く毎月の贈物。

昨日のこと、閉店まであと1時間足らずという時間に、1人の20代の女性がご来店されました。入口付近で店内をぐるりと見渡すと、突然目頭を押さえ涙を流されました。代表の三輪がビックリして「どうされたのですか?」と声をかけると、「子どもの頃、ブッククラブに入っていて、一度メルヘンハウスに来たかったのです」とのこと。感激のあまり涙が止まらない様子で、その後、ブッククラブの責任者も呼んできて、色々とお話をしました。

ブッククラブの責任者が「ブッククラブの何が一番良かったですか?」と聞くと、「毎月、自分の名前で本が届くのが嬉しくて、送られてくる時期になると、そわそわしてポストを覗いていました」とのこと。その話を聞いた私たちもとても嬉しく、彼女も懐かしかったようで話ながらも涙はしばらく止まりませんでした。カジパン

その年齢の自分と再会する。

店内を一巡し、最後に辿り着いた本棚は、ブッククラブの本を集めた本棚です。彼女は閉店までの時間をその本棚の前で過ごしました。ブッククラブの本棚は年齢別に分かれています。彼女は赤ちゃんコースから順に本を手に取り開いては、頷きながらページを丁寧にめくっていました。そう、彼女はブッククラブの本に触り開くことにより、その子どもの頃に戻っていたのです。おそらく、3歳のコーナーの本を見ているときは3才に。小学3年生のコーナーのときは、小学3年生に。その行為は閉店時間の19時まで続き、とても残念で名残惜しくも思いましたが、閉店のご案内をすると、「すみません、時間を忘れて見入ってしまいました。どれも思い出深い本ばかりです」とまた涙を流しました。

大人が絵本を読むと……。

昨日は、夕方にこんなお客さまもいました。男性1人で店内を一周し色々と本を読んだあと、「外の壁画と一緒に写真を撮りたいのですが、撮ってもらっていいですか?」、もちろん断る理由はありません。一緒に寒空のなか外に出て壁画をバックに写真を撮りました。「壁画が目に付いたので、何も目的がなくお店に入ったのですが、絵本ってすごいですね。子どもに読んだときと違う目線で今の大人の自分の読み方、感じ方があるんですね」と仰られました。私は深く同調し、絵本は何も子どもだけのものでなく、大人にも十分にメッセージを放しているもの、むしろ、大人向けに描かれているものもあることをお話しました。「また来ます」と言い、帰っていかれましたが、男性にとっては絵本の対する見方が変わったのだと思います。gaikan2

本を手渡ししているかのように毎月届けていきたい

話は戻り、子どもの頃ブッククラブに入っていた女性は、当時は東北に住んでいて、今では東海地方で働いているそうです。彼女も「また来ます」と言って帰りは笑顔で帰っていきました。

ブッククラブは全国、全世界に会員がいます。残念ながら子どもたち一人一人に手渡すことはできませんが、その気持ちは十分に伝わっていたのだと思うと嬉しくてたまりません。4月からは35期目となるブッククラブ。これからもたくさんの子どもたちに本を手渡ししているかのように毎月届けていきたいと思います。

メルヘンハウス 三輪丈太郎

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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