第36回「子どもはお話づくりの名人」

小学校4年生の仲良し3人組の女の子

メルヘンハウスは、当初東山動物園のそばにありました。 大人の足で歩いて10分あれば行ける距離です。近くには同じ名前の東山小学校がありました。店には動物園帰りの親子や、東山小学校の子どもたちがよく寄ってくれました。
ある時、東山小学校4年生の仲良し3人組の女の子が来店、にぎやかにおしゃべりしながら、本を見て楽しんでいました。3人の中心には、わたしのワンピース(こぐま社)がありました。

ミシンカタカタ、ミシンカタカタと、まっ白な布でワンピースをつくったうさぎさんが、おでかけです。お花畑を散歩すると、まっ白なワンピースはお花の模様に変わります。雨が降ってくると水玉模様に、草の中を散歩すると草の実模様に、草の実を食べにきた小鳥さんの模様に、小鳥さんといっしょに空を飛んでにじに、夕焼け雲に、星の模様にと順次変わっていきます。
最後のページは、星のワンピースを着たうさぎさんが、「おはよう」と野原で目を覚まし、今日はどんな模様になるのかなとお散歩を続けます。

『わたしのワンピース』 にしまきかやこ/作・絵 (こぐま社)

『わたしのワンピース』
にしまきかやこ/作・絵
(こぐま社)

『わたしのワンピース』の続きのお話を創作する

3人の楽しそうな様子を近くで見ようと、近づいてみると、なんとお話の続きを創っているのです。「うさぎさんは目を覚ますと、動物園に行きました。東山動物園は、子どもはタダです」なんて言いながら、いろんな動物と出会っていきます。「うさぎさんがいちばん初めに会ったのはゾウさんです。ゾウさんの鼻と握手をすると、今までの星の模様がゾウさんの模様に変わりました」、「次はゴリラさんです。握手をすると今度はゴリラさんの模様に変わります」、「ライオンさんと握手をすると……」、「カンガルーさんと握手をすると……」……。どんどん動物の数が増えていきます。しかも握手の順番は、動物園の見学順路に沿っているのでした。いつ終わるのかちょっと心配になってきた頃、3人が考えた終着駅が出てきました。

「最後にうさぎさんは、赤ちゃん動物園に行きました。いろんな動物の赤ちゃんがいる中で胸に抱え込んだのは、うさぎさんの赤ちゃんでした」「うさぎさんのワンピースの模様は、うさぎの赤ちゃん模様になりました。うさぎさんよかったね!」

なんてすばらしい結末でしょうか!こんな子どもを見ていると、本の向こう側で思い切り遊ぶことができる感性に嫉妬してしまいます。瑞々しい感性は子どもから教えてもらわなければ……と強く思います。

代表 三輪哲

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営業時間
午前10時~午後7時まで
定休日
毎週水曜日
住所
〒464-0850 名古屋市千種区今池2-3-14
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
詳しいアクセス
TEL
052-733-6481

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