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| 子どもが教えてくれました。ほんとうの本のおもしろさ! |
| 好評連載 子どもに学ぶ・本の読み方(156回) |
| 『一年生になるんだもん』 |
| (5才ぐらいから) |

角野栄子文/大島妙子絵
文化出版局/1365円
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先週は年長の子どもたちが、1日3人ずつ事務室へ昼ごはんを食べに来る週だった。「園長のところへは何回行くの?って聞くので、1回だよって言ったら、えー、3回がいいなあって言っていました」とか、「園長のところへ行くのはいつ?って何回も聞いてくるんです」とか、年長の担任のちなつ先生から子どもたちがとっても楽しみにしているという話を聞く。もちろんわたしも楽しみなので、子どもたちが来たら何をして遊ぼうかと考える。トランプをしたり、ゲームをしたり、手品をしたり、私が大事にしているおもちゃを見せびらかしたりする?でもやっぱり絵本は読まなくちゃ。
2冊読むことにした中の1冊が『一年生になるんだもん』。この時期の年長の子どもたちにぴったりの本。わたしは裏表紙が気に入って、この本を子どもたちに読みたいと思った。ランドセルを背負って子どもたちだけで歩いているだけでなく、主人公のさっちゃんがべーって舌を出している絵が描かれている。毎日おうちの人と一緒に登降園している子どもたちが、子どもだけで歩く、それは大きなステップ。でも、結構楽しいよというメッセージがそのさっちゃんの姿に表れているような気がする。
さっちゃんの6才のお誕生日からこの本は始まる。「6才だって、おれと同じじゃん!」と、けんちゃんはうれしそう。子どもたちは、さっちゃんが自分と一緒だと感じるので、絵本の世界へぐっと入る。健康診断へ行って、視力検査や聴力検査をした子どもたちは「あ、いっしょ」とそのことを思い出して、真剣な顔。きっと緊張して行ったんだろうなあと思う。おじいちゃんおばあちゃんからランドセルが送られてくるページでは、ランドセルの色の話で盛り上がる。女の子たちに「ランドセル、ピンクでしょ?」と言ったら「違う!」と力説。ピンクにもいろいろ種類があるらしい。いよいよ入学式。門を入る時に、さっちゃんがどきどきしている顔は、絶対に子どもたちに見て欲しい。みんなどきどきするんだよって伝えたいから。
仲良しの子とクラスが別れてしまうことも、この本であらかじめ予想できるはず。子どもたちが安心して学校へ行けますようにと思いながら読む。受け持ちの先生がピンクのスーツで描かれているのをみつけた子どもたちは「あ、校長先生!」と言う。実は隣の小学校の女性の校長先生は、よくピンクの服を着ているけど、昨年赴任してきたばかり。でも、子どもたちはちゃんと、校長先生がピンクの服を着ているのを知っていることに感心する。そして入学式のページでわたしは「入学式行くからね。おめでとうって言うからね」と伝える。どんな一年生になるのか、本当に楽しみ。
絵が細かく描かれているので、ゆっくり、じっくり楽しく読んだ。こうやってたくさん絵本を読んだこと、覚えていてくれるかなあ……。
(保育士・M.Yさん)
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